【統計】
前日掲載の第1弾では、ベージュブック全15回の地区別判断を独自に段階化し、ダラスが全米平均をほぼ常に上回る一方、振れ幅も大きいことを示しました。今回はダラスに焦点を当て、なぜ強く、なぜ振れるのかを、地区報告とダラス連銀の業界調査から読み解きます。ニューヨークと西海岸は第3弾で取り上げます。
米連邦準備制度理事会(FRB)が10月14日に公表したベージュブックは、米国経済が拡大を続けながらも、業種や所得層による違いが鮮明になっていることを示しました。今回の報告は、8月25日から10月5日までに収集された企業・地域団体などの声をまとめたものです。
AI需要の拡大を受け、テキサス州でデータセンター開発が広がっています。ダラス・フォートワース(DFW)は州内最大の集積地ですが、大量の電力を必要とする新たな施設は、中部や西部にも進出しています。
ダラス連邦準備銀行(ダラス連銀)が9月22日に発表した研究で、AIで自動化されやすい仕事に就く専攻ほど、テキサスの大学で学部在籍者数が減っていることが分かりました。研究は、ダラス連銀のサミュエル・ドディーニ氏とタッカー・スミス氏が、テキサス州の公立大学の学生・卒業生の記録をもとに行いました。
英国の経済調査会社オックスフォード・エコノミクスが発表した「グローバル・シティーズ・インデックス2026」で、ダラスは世界1,000都市中17位となり、前年の19位から2つ順位を上げました。この指数は2024年に始まり、経済・人的資本・生活の質・環境・ガバナンスの5分野、27の指標で都市を評価しています。
不動産大手CBREが発表した2026年版「Scoring Tech Talent」で、DFWは北米50都市中8位となりました。前年の2025年版でも8位だったため、順位は維持となります。総テック人材数のランキングでは、DFWはロサンゼルス地域を上回り北米5位に浮上しています。
個人金融情報サイトSmartAssetが発表したAmerica's Safest Big Cities 2026で、ダラス北郊のプレイノが全米2位に選ばれました。調査対象は人口25万人以上の米国83都市です。全米のすべての自治体を比較したものではなく、一定規模以上の「大都市」を対象としたランキングです。
個人金融サイトWalletHubが8月19日に発表した「2026年・全米ベスト不動産市場ランキング」で、フリスコが全米300都市中1位に選ばれました。前年6位からの躍進で、3年連続で首位を守っていたマッキニー(今回2位)を上回りました。ランキングは住宅価格・新築比率・建築許可件数・雇用成長率など17指標をもとに算出されています。
DFW北部の2都市で2026~27年度の税率案が相次いで示されました。フリスコは2017年以来初となる実質的な増税を提案する一方、マッキニーは税率がわずかに上がるものの、評価額の伸びが鈍化した影響で平均的な住宅所有者の実質負担はむしろ減少するという対照的な結果になっています。
引越サービス大手のU-Haulが2026年7月29日に発表した最新の人口移動調査で、Z世代の純流入が最も多かった州として、テキサス州が全米第1位となりました。さらに都市圏別では、ダラス・フォートワース(DFW)がニューヨーク市に次ぐ全米第2位となり、若い世代の主要な転入先として、DFWの存在感が一段と高まっていることが明らかになりました。
ダラス・モーニング・ニュース主催のパネルイベントが5月13日、ショップス・アット・レッドバード(サウスダラス)のDECネットワーク会場で開催されました。地元の労働局・大学・主要雇用主の代表者が登壇し、AIが広がる雇用市場で求職者が持つべき「人間ならではのスキル」について議論しました。
ダラス・フォートワース(DFW)は、米国で最も企業本社が集まる移転先としての地位を維持しています。ダラス・ビジネス・ジャーナルが2026年7月16日に報じたところによると、DFWでは2018年から2025年までに本社移転が純増ベースで111件に達しました。これは米国の都市圏で最多です。
個人金融サイトWalletHubが全米300都市を対象に行った「2026年・初めて家を買う人に向いている都市ランキング」で、マッキニーがテキサス州1位・全米70位に選ばれました。テキサスでトップ100入りしたのはマッキニー1都市のみで、DFW北郊が初回購入者にとって最も有望なエリアであることが改めて示されました。
2026年、テキサスに住む人々の家計への圧力は続いているものの、昨年より状況は改善しています。個人金融サイトWalletHubの調査ではテキサスの家計苦境度は昨年の全米ワースト1位から4位に下がり、子育てコストを分析したSmartAssetの調査でもDFWは全米10番目に子育てしやすい都市という結果が出ています。
ダラスに本社を置くチキンウィングチェーン「Wingstop(ウィングストップ)」が、QSRマガジンの2025年版「全米レストランチェーン成長ランキング」でトップに立ちました。2025年に382店舗を純増し、米国内の総店舗数は2,586店に達しました。
ダラス連邦準備銀行(ダラス連銀)が発表した最新のDFW経済指標によると、フォートワース圏で幅広い業種にわたる雇用拡大が確認されました。2025年にテキサス州全体の雇用成長がほぼゼロ(前年比0.1%)に落ち込んだ反動から、2026年は回復基調が続いており、DFWはその中でも底堅い雇用環境を維持しています。
IT業界団体CompTIAが発表した2026年6月版テック雇用レポートによると、DFWメトロプレックスのテック職求人数は2026年5月に10,840件を記録し、ニューヨーク(19,363件)・ワシントンD.C.(16,799件)に次ぐ全米3位となりました。4月から273件増加しており、成長トレンドが続いています。
世界のスタートアップ・ベンチャー企業の活発さを国際比較する「2026年グローバル・スタートアップ・ランキング」(Startup Genome&Global Entrepreneurship Network共同発表)で、ダラス・フォートワース(DFW)が前年38位から27位へと11ランク上昇しました。DFW史上最高順位の更新で、今年の上位40都市の中では2番目に大きな躍進です。
スマートホームセキュリティ大手のVivintが、FBIの犯罪データをもとに全米主要100都市の夜間(午後10時~午前6時)住宅侵入件数を分析した結果、フリスコが人口10万人あたり5.9件と全米1位の「夜間侵入犯罪最少都市」に選ばれました。
U.S. News & World Reportの「2026~2027年版・全米住みやすい街ランキング」で、ダラス西郊のフラワーマウンドがテキサス州1位・全米3位を獲得しました。前年の14位から一気に11ランク上昇し、小規模都市部門でも全米1位に輝いています。人口約8万人のこの街が、なぜ全米トップクラスの評価を受け続けるのか?その背景を探ります。
米国・イスラエルとイランの戦争(2026年2月28日開戦)により、世界の原油供給の約2割を占めるホルムズ海峡が封鎖されました。その影響でテキサス州のガソリン価格は2月初旬の1ガロン2.55ドルから4.52ドルへと約2ドル急騰しており、北テキサスの飲食業界にも深刻なコスト増が波及しています。
U.S. News & World Reportの「2026~2027年版・全米住みやすい街ランキング」で、ダラス北郊のフリスコ市が全米9位を獲得しました。人口約22万人のこの街は、2026年の転入者数でも全米7位に入るなど、移住先として安定した人気を誇ります。住みやすさの背景には、治安・学校・雇用・開発の4つの強みがあります。

第1弾では地区別の景況判断の推移を、前日掲載の第2弾ではダラスが強く、振れも大きい理由を取り上げました。最終回の今回は、ダラスと対照的な動きを見せたニューヨークと西海岸を読み解き、3地区を分けた要因を整理します。