オースティン周辺不動産市場：市別住宅価格の最新動向【AUSTIN】 — Gephyro Consulting (ジェフィロ・コンサルティング)

テキサス州公認不動産エージェントの小島千枝です。

テキサス州オースティンの不動産市場は、ここ数年の急騰から調整局面に入りつつあります。中心市であるAustin市全体の中央値住宅価格は約429,869ドル（2025年第1四半期）で、前年比で約2.3％の下落となっています。一方、郊外の市では価格の動きがやや異なり、手頃な住宅を探すバイヤーに注目されています。

中心部のオースティンは、利便性や生活環境の良さから依然として需要は高く、価格は安定傾向です。ただし、市内でも治安の良いエリアとそうでないエリアで価格差が大きく、安全性の高い地域では平均価格が高めに推移している一方、治安が課題のエリアでは比較的手頃な価格帯が目立ちます。購入の際には、価格だけでなく安全面も含めた総合的な判断が重要です。

オースティンの住宅市場は、昨年から買い手に有利な状況が続いています。その一方で、市内の主要エリアでは価格が横ばいで推移しており、下落の中心は郊外エリアに偏っています。特に治安の良し悪しによって価格差や下落率に大きなばらつきが生じている点が特徴的です。

ダラスやヒューストンと比べて都市規模が小さいオースティンでは、「治安の良い生活エリア」が限られており、この供給の少なさが価格を下支えしている要因の一つと言えます。そのため、エリア選びによって資産性や将来の値動きに大きな差が出やすい市場構造になっている気がしています。

郊外のRound RockやCedar Park、Leander、Pflugervilleは、価格が比較的抑えられている一方で、通勤や生活の利便性も考慮できるため、初めての購入者や予算重視のバイヤーに人気があります。特にCedar ParkやLeanderでは、前年比で約10％前後の下落があり、供給増や市場の落ち着きを反映しています。

Pflugervilleは中央値約36万7千ドルと、郊外の中でも手頃な価格帯で、コスト重視のファミリー層に選ばれやすいエリアです。Round Rockは約39万4千ドルで、価格と利便性のバランスが取れた代表的な郊外エリアとなっています。

オースティン周辺で住宅を探す際は、価格だけでなく、治安や通勤、学校、生活環境といった要素も考慮することが重要です。中心部の利便性と郊外の手頃さを比較しながら、自分のライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが、満足度の高い住宅購入につながります。市ごとの価格動向と地域の安全性を押さえ、賢く市場を見極めることが、今後のオースティン不動産選びには欠かせません。

もし新築・中古物件の購入や売却をお考えなら、オースティン市場を熟知した不動産エージェントChie Claire Kojima(小島千枝) にぜひご相談ください。エージェントを通すことで、価格交渉や物件選び、契約手続きなどがスムーズになり、バイヤーにとって大きなメリットがあります！