マッキニー観光急増でホテル税3.3百万ドル超 ダラス北部の成長エリアに



テキサス州マッキニー(McKinney)では観光とビジネス需要が伸び、ホテル宿泊税収が約330万ドル(約51億円)と過去最高になり、ダラス北部の成長エリアとして注目されています。日本人目線で、宿泊税の仕組みと観光ブームの背景、今後のホテル開発と生活・投資のポイントをコンパクトにまとめます。

Photo by Mckinney Texas website

マッキニーのホテル税収と宿泊需要

2024-25会計年度のマッキニー市のホテル宿泊税収は約330万ドル(約51億円)で、前年の約310万ドル(約48億円)から約20万ドル(約3億1,000万円)増え、5年連続で過去最高を更新しました。市内には20軒以上のホテルと多数の短期レンタルがあり、平均稼働率はおよそ7割と郊外都市として高い水準です。

ホテル宿泊税の仕組みと使い道

マッキニーでは宿泊代に対して、市7%+テキサス州6%の合計13%前後のホテル宿泊税がかかります。市が得る税収は法律上、観光プロモーションやイベント支援、ビジターセンター整備など「観光目的」に限定されており、宿泊客が払う税金が次の来訪者を呼び込むための再投資に回る仕組みです。

観光ブームを支える空港・イベント・街の魅力

マッキニー・ナショナル空港(TKI)は年間約3億ドル(約465億円)の経済効果を持つとされ、ビジネス航空やプライベートジェット利用者が市内ホテルを利用しています。ゴルフ大会やスポーツイベントに加え、歴史的なダウンタウンと新興住宅地Craig Ranchの組み合わせが「週末旅行」と「住みやすさ」の両方を支えています。

新規ホテルとJWマリオットリゾート計画

Avid Hotel や La Quinta & Hawthorn Suites などの新規ホテル計画が進むなか、Craig Ranch ではJW Marriott Resort McKinney Craig Ranch の開発が予定されています。数百室規模の客室と大規模な会議・イベントスペースを備え、ビジネス会議、ウェディング、ゴルフ需要をまとめて取り込むリゾートとして構想されています。

ダラス北部で暮らす・投資する日本人への視点

マッキニーはプレイノやフリスコと並ぶダラス北部の有力エリアで、宿泊税収の伸びは観光と経済成長の勢いを測る指標になります。生活面では飲食・娯楽の選択肢が増える一方、イベント期の渋滞や混雑も想定してエリア選びをすると安心です。投資面では、新規ホテルや短期レンタルとの競合や、空港・道路整備など中長期の需要要因をあわせて見ることが重要です。

マッキニーの今後:観光収入を活かしたまちづくり

市や観光担当は、記録的な宿泊税収をイベントや観光インフラに再投資し、「住民にも旅行者にも選ばれる街」を目指しています。ラグジュアリーリゾート、空港、スポーツ・音楽イベントがそろうことで、マッキニーは今後も「ダラス北部の滞在拠点」として存在感を高めていくと期待されます。

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参考出典:
McKinney hotels generate record $3.3M in occupancy tax
Hotel Occupancy Tax | McKinney, TX - Official Website
McKinney Records Another Strong Year of Hotel Occupancy Tax Revenue
McKinney is making its mark with another record year of HOT tax
McKinney Is Booming: City Approves Luxury Resort Development