ダラスのリモートワークの変遷ー6年間の軌跡【2020年から2025年】



2020年から2026年にかけて、私たちの働き方は大きな転換期を迎えました。コロナ禍を契機に急速に広がったリモートワークは、その後、オフィス回帰、フルリモート、ハイブリッド型など、多様な勤務形態へと進化し、企業や個人が柔軟に選択できる時代へと移行しています。

この変化は単なる働き方の多様化にとどまらず、人々の移動や滞在のあり方を変え、オフィススペースの需要、住宅の売買動向、さらには商業店舗や都市構造そのものにも影響を与えてきました。働く場所が変われば、人が集まる場所も変わる。リモートワークは、経済や都市を映し出す重要な社会現象の一つと言えます。

ジェフィロコンサルティングでは、2020年から2025年にかけて「リモートワーク/在宅勤務/ハイブリッド勤務」をテーマに継続的な情報発信を行ってきました。本記事では、それら過去6年間にわたる記事の蓄積をもとに、「リモートワークの変遷(2020→2025)」を時系列で整理してみました。

本記事では、こうした各フェーズにおける企業の意思決定とその背景を振り返りながら、リモートワークが「一時的な対応」から「経営判断の重要な要素」へと位置づけを変えていった過程を整理しています。今後の働き方やオフィス戦略、都市・不動産動向を考えるうえでの参考資料として、ご活用いただければ幸いです。


▼2020年:緊急対応として一気に「在宅」へ(導入期)

この時期の論点
会社都合のBCP(感染症対応) → 個人都合の働きやすさ(生活・住む場所)へ、論点が早期に広がり始めた。


▼2021年:リモートは「一時的ではない」へ(定着の兆し)

  • 2021/6/29:在宅勤務のためなら“減給もOK”という価値観や、「在宅は労働市場に永続的に存在する」見立てを紹介。一方で、企業側は文化・モチベーション・イノベーション面から出社回帰も意識 在宅勤務できるならペイカットもOK!?

この時期の論点
従業員:柔軟性を“条件“として重視
企業:カルチャー維持・育成・協働のための出社比率を模索


▼2022年:

ハイブリッドが「新ノーマル」へ(最適化フェーズ)

この時期の論点
「フルリモートか否か」ではなく、職務別・チーム別に“最適比率“を設計する段階へ。勤務形態の“新ノーマル”はハイブリッド型!?


▼2024年:

データで見る“定着“と、不動産・都市への波及(成熟期)

この時期の論点
働き方の話が、オフィス需要・住宅市場・都市構造の話にまで拡張。


▼2025年:

出社回帰の“号令“と、地域差の同時進行(再編期)

この時期の論点
“出社回帰“は強まるが、同時にリモートが成立しやすい都市・職種・企業は残る。結果として、企業側は「全面禁止/全面容認」ではなく、採用力と生産性の両立策(制度設計)が問われる。


Gephyro記事で見る「リモート」の大きな流れ

  1. 2020:緊急避難として急拡大(BCP・感染対策)JETRO緊急アンケート結果、回答企業9割が在宅勤務中

  2. 2021:価値観が変化し、恒常化の見通し在宅勤務できるならペイカットもOK!?

  3. 2022:ハイブリッドを中心に“設計と最適化“へ勤務形態の“新ノーマル”はハイブリッド型!?

  4. 2024:統計で定着を確認、オフィス・不動産・都市へ波及プレイノオフィスの余剰スペース削減計画ーハイブリッド勤務影響 リバティ・ミューチュアル【Liberty Mutual Insurance】

  5. 2025:大企業は出社比率を上げつつ、地域差と制度設計が重要テーマにテキサス州のリモートワーク動向と日系企業の柔軟性戦略

パンデミック下の非常手段として導入されたリモートワークは、業種・職種・企業文化の違いによって異なる進化を遂げてきました。完全リモートを定着させた企業、オフィス回帰を進めた企業、ハイブリッド型を最適解として採用した企業など、その選択肢と背景は一様ではありません。

こうした流れを振り返ることで、リモートワークは「一時的な対応」から「経営判断の重要な要素」へと位置づけが変化してきたことが見えてきます。今後の働き方、オフィス戦略、そして都市や不動産のあり方を考えるうえで、本記事が一つの判断材料となれば幸いです。