ダラスの日系企業必見|駐在員と現地スタッフのコミュニケーション改善3選【iiicareer】
/テキサス州ダラスを中心としたノーステキサスエリアでは、日系企業の北米拠点が集まり、日本からの駐在員と現地採用のアメリカ人スタッフが同じチームで働く職場が当たり前になっています。
一方で、「伝えたつもり」「察してもらえると思っていた」「どこまで自分が判断していいのかわからない」といった、小さなすれ違いが積み重なりやすい環境でもあります。
日本的な“空気を読む”コミュニケーションと、アメリカの職場で重視される明確な目的・役割・判断権限。どちらが正しいという話ではありませんが、前提が違うまま仕事が進むと、
「なぜ動いていないのか」
「なぜ勝手に決めたのか」
といった不満につながってしまうことも少なくありません。
特にアメリカでは意思決定のスピードや個々の責任範囲が重視されるため、コミュニケーションの土台を少し整えるだけで、駐在員・ローカル双方のストレスが大きく減るケースが多く見られます。
今回は、アメリカ日系企業で働く「駐在員 × ローカル」混在チームにこそ取り入れてほしい、実践しやすく効果の高い3つのコミュニケーション改善ポイントをご紹介します。
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(1)メールやチャットは「目的」から
「最初に目的を提示する」コミュニケーションが好まれる傾向。メールでもSlackでも、冒頭で “何を求めているのか” を明確に示すだけで、返信の速さ・質・判断スピードが大きく変わります。
メールの題名
[Action Needed] Please review the estimate by 3pm today.
[FYI / No Response Needed] Update on the system rollout schedule.
[Decision Required] Which option should we proceed with A or B?
効果
従業員の“行動のトリガー”が明確になる
不要な往復を避けられる
意図の誤解が減る
最も即効性があり、ほぼ全チームで成果が出る改善方法です!
(2)「誰が関係するのか」を最初に整理する
アメリカのワークカルチャーでは、自分の役割と責任範囲が明確であることが大きな安心感につながります。
そこでプロジェクトや会議の冒頭に、次の3つを共有してみましょう!
役割のミニ整理
Decision Maker(最終決定者)
Involved(実際に動くメンバー)
Inform(必要時に共有される人)
例: “Emily will lead this team, so please coordinate directly with her if Susan or Peter needs anything. Please keep the finance team informed as you go.”
効果
“誰が判断すべき?”が消える
CCやSlack招待がむやみに増えない
会議が結論にたどり着きやすい
アメリカのローカルスタッフが最も働きやすいと感じる整理方法です。
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(3)「コミュニケーション見直し」で、ストレスフリーな環境を目指す
定期的にコミュニケーション自体についてもフィードバックを交換しましょう。「コミュニケーションの振り返り」を定期的に行うことで、チームにとってもっともストレスが少ないコミュニケーション方法を育てることができます。月1の5-10分程度の時間が意外な効果を生みだすかもしれません。
話す内容はこれだけ
今月うまくいったやり取り
ストレスがあった場面
ルールを1つ調整するとしたら?
例:
“One thing that worked well this month was how quickly our team responded to urgent client requests. It really helped us stay on track with the project timeline.”
“A communication challenge I noticed was that John’s schedule has shifted while he’s in Hong Kong for the next few weeks. Let’s keep his updated hours in mind when sharing updates or waiting on feedback.”
“One small change that could help us is consistently adding deadlines when we share new tasks. It would make it easier for everyone to prioritize their workload.”
効果
気がついていなかったストレスやすれ違いを事前に解消
新しいメンバーも入りやすくなる
チームの一体感が自然に強まる
とくに問題や調整が必要無い時期が続くこともあれば、パートタイムのメンバーが入りしっかりと調整が必要になることも。小さく続ける習慣にしましょう!
明確さ・役割整理・継続的対話がチームを強くする
コミュニケーション改善は、大規模な制度変更をしなくても十分に効果があります。目的を最初に伝える・役割を明確にする・定期的に振り返る。このシンプルな3つの習慣は、多国籍チームにおいて特に大きな効果を発揮します。
職場づくりの土台が整うと、採用・育成・定着にも良い循環が生まれます。
iiicareerでは、企業の皆さまがより良いチームをつくるための採用サポート・人材紹介・オンボーディング支援 を行っています。採用でお困りのことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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