トヨタ出資「空飛ぶタクシー」が9月に試験飛行へ



記事ハイライト

  • 電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発するJoby Aviationが、フォートワースのPerot Field(Alliance Air Trade Center)に拠点をリース。テキサス州で初の本格拠点

  • 9月にDFWエリア上空で有人試験飛行を実施予定。米連邦航空局(FAA)の先進的空モビリティ統合パイロットプログラム(eIPP)の一環で、将来的には有料旅客輸送を目指す

  • トヨタ北米本社(プレイノ)が出資元。両社は6月30日にeVTOL量産に向けた合弁会社設立を発表しており、DFWとの縁がさらに深まる形に

Pic: Joby Aviation Website


電動垂直離着陸機(eVTOL)による「空飛ぶタクシー」の開発を手がけるJoby Aviation(カリフォルニア州サンタクルーズ)が、フォートワースのPerot Field Fort Worth Alliance Airport内・Alliance Air Trade Centerに約4,181平方メートル(45,000平方フィート)の拠点をリースしました。これがテキサス州における同社初の本格的な運用拠点です。北テキサス上空での有人試験飛行を9月に予定しています。


何がDFW上空で起きるのか

Joby Aviationは8月5日発表の四半期株主レターで、9月に1週間かけてDFWエリア上空の有人ルート飛行を実施する計画を明らかにしました。これは、2026年3月に発表された米連邦航空局(FAA)の先進的空モビリティ(AAM)・eVTOL統合パイロットプログラム(eIPP)のもとで、同社として初めて行われる飛行です。当初はJobyのパイロットのみが搭乗し、FAAの監督のもとで段階的に有料旅客輸送へと移行していく計画です。

このFAAプログラムには、Joby以外にArcher Aviation・Beta Technologies・Wisk Aeroの計4社がテキサス州のプロジェクトに選定されています。テキサス州運輸局(TxDOT)の支援のもと、ダラス・オースティン・サンアントニオ、将来的にはヒューストンを結ぶ広域路線網の構築を目指しています。


トヨタとの深い結びつき

Joby AviationはプレイノにNorth American本社を置くトヨタ自動車から出資を受けています。トヨタは2026年6月30日、Jobyとの合弁会社設立を発表し、eVTOL機の量産に向けた体制整備を進めています。トヨタによるJobyへの出資総額は8億9,400万ドル(約1,341億円)に達しており、最終トランシェの2億5,000万ドルは2026年第4四半期に完了する見込みです。DFW在住の日本人にとっては、プレイノに拠点を置く日系企業がこの新しい移動インフラの一翼を担っているという点でも注目される展開です。


なぜPerot Fieldなのか

開発元Hillwoodの副社長Samuel Rhea氏は「Jobyの参加はAllianceTexasが航空・製造・先進的空モビリティ分野を支える拠点として進化し続けていることを示すもの」とコメントしています。1989年開業のPerot Fieldは貨物・法人航空専用として世界初めて設計された産業用空港で、AllianceTexas全体では602社・7万3,134人の直接雇用を抱える一大産業集積地です。同エリアは「AllianceTexas Mobility Innovation Zone(MIZ)」として、空・地上の両モビリティ技術革新を推進する官民連携拠点にも位置づけられています。

Jobyの政策責任者Greg Bowles氏は「20年前に初めてPerot Fieldを訪れた時から、この空港が地域の航空の要になると分かっていた」と振り返り、「DFWメトロプレックス全域で空モビリティサービスの価値を実証する拠点になる」と述べています。

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参考出典:Joby Aviation 2026年第2四半期株主レター(PDF) Dallas Innovates Dallas Innovates2 Dallas Innovates3