第3弾|米中交渉の焦点「レアアース」 フォートワースとノースレイクで進む磁石製造
/米中首脳晩餐会の招待者一覧には、AppleやGeneral Motors(GM)などの経営者も含まれていた。これらの企業と北テキサスを結ぶ具体的な産業テーマが、レアアースを使った永久磁石だ。
強力な永久磁石は、電気自動車のモーターをはじめ、さまざまな電子機器や産業機器に用いられる。製品ごとに必要な材料や調達先は異なるが、重要鉱物の安定供給は製造業に共通する課題となっている。
MP Materialsは、フォートワースの「Independence」施設で磁石事業を進める。同社の公表によると、施設では2025年に商業用設備による磁石の製造を開始した。Appleとは再生レアアース原料を使う磁石の供給契約を結び、GMとの長期供給関係も発表している。いずれも晩餐会以前から公表されていた事業だ。
2026年2月には、同社がDFW北部のノースレイクを新たな磁石製造拠点「10X」の建設地に選んだ。MP Materialsは、12億5,000万ドル超の投資、1,500人超の雇用創出を見込むと発表している。これは計画であり、9月26日時点で全額の投資や採用が完了したことを示す数字ではない。
米中首脳会談では貿易上の休戦が2カ月延長された一方、レアアースの供給を含む主要な課題は次の交渉に残された。北テキサスにとっての論点は、外交上の発言だけで供給が安定すると見なせないことだ。企業の調達条件がどう変化し、フォートワースの生産拡大とノースレイクの建設がどう進むかを追う必要がある。
Gephyro Dallas Newsではすでにノースレイクの新工場計画を紹介した。今回の晩餐会をきっかけに改めて見えてくるのは、北テキサスの磁石事業が、米中間の重要鉱物問題と地元の製造投資をつなぐ接点になっているということだ。
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関連ソース:ノースレイク「10X」計画 Appleとの磁石供給契約 2025年通期決算と磁石事業の進捗 米中首脳会談で残された経済課題
