ダラス北部マッキニーの病院拡張計画、医療需要に対応
/Baylor Scott & White Medical Center - McKinney の拡張計画は、ダラス北部・マッキニー地域で進む人口増加と医療需要の高まりに対応する中長期的な投資として進められています。2012年の開院以降、周辺開発とともに成長してきた同病院では、近年、救急、外傷、産科、入院治療のほぼ全分野で二桁成長が続いており、既存のベッド数だけでは将来需要を賄えない状況が見え始めています。
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計画の柱は、既存病院棟の上に7階・8階を増築する垂直拡張です。現在約192床の体制に対し、段階的な整備によって最大で約100床の増床余地を確保する構想が示されています。新設されるベッドは、特定の診療科に固定しないユニバーサルベッドとして設計され、集中治療から一般病棟まで柔軟に運用できるようにする方針です。
拡張計画の概要は、次のとおりです。
・2025年秋ごろに着工し、2028年完成を目標
・7階・8階の構造とインフラを先行して整備
・需要に応じて、数年かけて病室や設備を段階的に完成
また、敷地北側には約300台分の立体駐車場を追加する案も示されていますが、規模は現在調整段階にあり、確定情報については注意が必要とされています。
こうした拡張の背景には、マッキニー市およびコリン郡北部の急速な人口増加があります。病院開院以降、マッキニーの人口は約6割増加しており、2030年に向けて入院・外来の医療需要がさらに拡大すると予測されています。同院はレベル2外傷センターやレベル3の産科・新生児集中治療室を備え、北テキサスからオクラホマ州境にかけての広域医療ハブとして機能している点も、ベッド不足を加速させる要因となっています。
経済面での影響も小さくありません。1フロアあたり100〜150人、両フロアが稼働した場合には最大で200〜300人規模の新規雇用が見込まれています。医療分野の雇用は景気変動の影響を受けにくく、周辺の住宅開発や商業施設の立地を引き寄せるアンカーとして評価されています。
この拡張計画は、日本人駐在員やその家族にとっても重要な意味を持ちます。マッキニーやフリスコ北部などから、救急や出産、計画入院を自宅近くで受けられる可能性が高まるためです。一方で、投資額や各フロアの具体的な診療構成など、未確定な要素も多く残っています。今後の公式発表を確認しながら、長期的な視点で医療環境の変化を見極めていくことが求められます。
参考出典:
Baylor Scott & White Health expands McKinney hospital - Dallas Business Journal
Baylor Scott & White Health Expands Capacity: A Call for International Nurses - VisaMadeEZ
Inside Baylor Scott & White Health's 'Customer-Centered' Expansion Plan - D Magazine
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