ウェイモ、2026年にテキサス州ダラスで自動運転タクシーサービス開始へ
/2025年7月29日、グーグルの親会社アルファベット傘下で自動運転技術を手がけるWaymo(ウェイモ)は、2026年にテキサス州ダラスで完全自動運転のロボタクシー(自動運転タクシー)サービスを開始する計画を正式に発表しました。これによりダラスは、同州オースティンに続くウェイモのテキサス州内2番目の自動運転サービス拠点となります。
▼サービス概要と現地パートナーシップ
ウェイモのダラス展開に際しては、レンタカー大手Avis Budget Group(エイビス)との提携によるフリート管理体制を採用します。Avisは車両の整備・運営拠点の管理などを担い、ウェイモはテクノロジーと顧客体験にフォーカス。車両は主にオール電動のジャガーI-Paceにウェイモ独自の自動運転システムを搭載して運行されます。
▼ダラスの利用者が期待できること
・一般サービス開始時期:テスト走行が現在進行中で、一般利用開始は2026年を予定。
・利用方法:Waymoアプリから24時間いつでも配車可能。料金見積もり、ピックアップ場所・時間の指定もスマホで簡単に操作できます。
・対象エリア:最初はダラス都心部と主要周辺地域からスタート。今後範囲拡大を計画中です。
・乗車体験:完全な無人運転で、先進的センサーで常に安全管理され、必要時は遠隔サポートも受けられます。
・安全性への配慮:ウェイモの自動運転車は、全米累計7,100万マイルの運行実績で、人間の運転に比べ重傷事故発生率が88%低いと報告されています。ダラスの交通安全性向上も主要な狙いです。
▼業界競争と他社の動向
ウェイモのダラス進出と前後して、テスラ、アマゾン傘下Zoox、ウーバーなど複数社が米主要都市で自動運転タクシー市場参入を予定しています。同じテキサス州のオースティンでは、ウェイモとテスラ双方がすでにパイロットプログラムを展開中。ダラスでも、2026年にウーバーやリフトの無人配車サービス参入が見込まれ、都市全体が“ロボタクシー競争”の次なる主戦場となります。
▼ダラスが自動運転モビリティの実証拠点に
北テキサスは、ロボタクシーや無人トラックの自動運転実証地域として全米有数の拠点です。行政も積極支援を表明しており、住民と訪問者双方の移動利便・安全向上を政策課題としています。ダラス市マネージャーのキンバリー・ビゾー・トルバート氏も「ウェイモ×エイビスの提携は、ダラスの先進モビリティに向けた重要な第一歩」と評価しています。
▼ダラスの交通の未来
正式な2026年サービス開始で、ダラスはサンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルス、アトランタ、オースティンに続き、米国の主要自動運転都市ネットワークに加わります。同年にはマイアミやワシントンD.C.でも展開が予定され、国際展開(東京)もパイロット段階。都市型自動運転サービスの普及が加速する中、ダラスは都市生活への自動運転統合を先導するショーケースとなりそうです。
参考記事:
Waymo to launch autonomous taxis in Dallas in 2026
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