DFW地区でのグリーンリボンの意味:洪水被害者を追悼し、連帯する地域社会



最近、ユニバーシティパークやハイランドパーク、ザ・コロニー、ダラス・フォートワースの周辺地域を車で走っていると、木やフェンス、街灯に結ばれた緑色のリボンを目にすることが多いのではないでしょうか。この「グリーンリボン」にはさまざまな意味がありますが、2025年夏のテキサス州では特に、7月に発生したヒルカントリーの大洪水の犠牲者への追悼と支援の象徴として使われています。その中でも特に、キャンプ・ミスティックでの悲劇が注目されています。

▼2025年洪水被害者への追悼

2025年7月初旬、テキサス州ヒルカントリーを襲った激しい洪水は、多くの命を奪いました。特に、ヒント近郊の有名な女子キャンプ「キャンプ・ミスティック」の子どもやカウンセラーの多くが犠牲となり、その中にはパークシティーズやダラス地域の若い少女たちも含まれていました。

この悲劇を受け、キャンプのシンボルカラーである「緑色」が自然と追悼の色となりました。地域住民は学校やPTAを中心に声をかけ合い、街のあちこちに緑のリボンを結びつけました。その数は膨大で、静かに「忘れません」「共に歩みます」という想いを示しています。



▼地域の反応:悲しみと希望の連帯

ダラス周辺のコミュニティは、深い思いを込めて以下のような取り組みを実施しています:

・追悼リボンの配布・装飾: 家族や近隣住民が協力し、公園や学校、教会の周りに緑のリボンを結びつけています。中には亡くなった子どもたちの好きだった色を加えて、個別の追悼を行う場所もあります。

・祈りと集会: ハイランドパークのセイントマイケル教会などで追悼礼拝や祈りの集いが開かれ、地域で哀悼と励ましの共有がなされています。アボット州知事もこれを受けて州全体の祈りの日を宣言しました。

・資金調達活動: ボランティアが緑のリボンを配布し、募金活動を行い、被災者支援のために寄付を集めています。

・州全体への広がり: ヒューストンのメモリアルシティモールなど、州内のさまざまな施設や街頭が緑色にライトアップされ、ケルビルではテキサス州旗が緑のリボンで飾られています。

▼参加方法

追悼の輪には誰でも簡単に参加できます。方法は以下の通りです:

・緑のリボンを結ぶ: 緑の布やリボンを3〜4フィート(約1メートル)に切って、木やポールに結びます。しっかり結ぶためにタイラップやフローラルワイヤーも使えます。

・リボン配布のお手伝い: ご近所や学校、教会で配布活動を企画・参加しましょう。

・追悼集会に参加: 公開されている集会に参加したり、小さな追悼会を自分のコミュニティで開催など。

・支援の寄付: 洪水被害の支援団体への寄付や地元の募金活動に参加しましょう。

・SNSでシェア: 緑のリボンの意味と活動を広めるため、ソーシャルメディアで発信を。

DFW地域に結ばれる一つひとつの緑リボンは、静かな癒しの呼びかけであり、思いやりのしるしです。大きな悲しみのなかでも地域の絆が確かに育まれていることを私たちに伝えてくれます。もしもあなたの街にこのリボンがあれば、それは大切な誰かの記憶であり、新たな希望への一歩でもあるのです。

関連記事:
テキサス中部を襲った記録的洪水 現地の被害と広がる支援の輪 July 11, 2025
ハリケーン対策強化:ダラス発OBE社が最高水準の耐衝撃性能の建物保護製品を発表 Sept 24, 2024