ダラス市、65歳以上・障がい者向け固定資産税控除を拡大:2025年度より



2025年度から、ダラス市の高齢者および障がいを持つ住宅所有者に対する固定資産税の免除額が拡大されます。

この変更は、2024年6月11日にダラス市議会で可決されたもので、住宅の課税対象評価額から差し引かれる免除額が、これまでの15万3,400ドルから、17万5,000ドルに引き上げられることになりました。

▼自宅の評価額が21万8,750ドル以下なら、市税は実質ゼロに

この免除は、住宅所有者が居住する「主たる住宅(Homestead)」に適用され、ダラス市に対する固定資産税の課税対象額から17万5,000ドルが差し引かれます。

さらに、20%の一般的なホームステッド控除も併用できるため、評価額が21万8,750ドル以下の住宅の場合、市に対する固定資産税は発生しません。

▼背景:高齢者向け減税は全国的な流れ

固定資産税の上昇は、高齢者にとって特に負担が大きくなりつつあります。ニュージャージー州やアトランタ市など、全米各地でも高齢者向けの減税措置が拡大しており、今回のダラス市の決定もその一環といえます。



▼免除の適用条件

テキサス州の法律では、以下の条件を満たす住宅所有者が「65歳以上免除」または「障がい者免除」を受けることができます(両方は併用不可):

・自宅を主たる住居(ホームステッド)として所有、居住している
・65歳以上である、もしくは社会保障庁の基準に基づき障がい者として認定されている

※すでに免除を受けている場合は、再申請の必要はありません。

▼配偶者の継続免除について

「65歳以上免除」を受けていた方が亡くなった場合、その配偶者が死亡時に55歳以上であれば、免除を引き継ぐことが可能です。

▼手続き方法

ダラス市は複数の郡にまたがっており、免除申請は対象の不動産が所在する郡の評価地区(Appraisal District)を通じて行う必要があります:

ダラス郡: dallascad.org
コリン郡: collincad.org
デントン郡: dentoncad.com

ソース:Dallas Culturemap

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