テキサス州プレイノでTesla Robotaxiの初試験開始、全米主要都市へ拡大続く
/2025年9月、Teslaはテキサス州プレイノ市にて最新の自動運転配車サービス「Robotaxi」の実地試験を開始しました。オースティンに続く同州内2都市目の展開で、今後サンアントニオやヒューストンといった大都市圏への広がりも期待されます。米国主要都市ではニューヨーク、カリフォルニア州ベイエリア、ネバダ州、アリゾナ州、フロリダ州などでも安全監視付きの試験サービスが進み、年内には全米人口の約半分をカバーする計画です。
▼プレイノ試験の特徴と運用
プレイノでの検証車両はLiDARセンサー搭載で、市街地を中心に綿密な地図作成や路上の安全性確認を進行中。テキサス州のRobotaxiは高速道路のみ安全監視者を配置(モニター専任)、それ以外は無人走行、カリフォルニア州とは異なる効率的運用モデルとして注目されています。既存のオースティンやカリフォルニアのベイエリアに加え、プレイノ参入はテキサス内展開の本格化を意味します。
▼TeslaとWaymoのサービス比較
世界最大の自動運転会社Waymoは、サンフランシスコ、フェニックス、アトランタなどで安全監視者同乗のRobotaxiを展開。Waymoは無監督走行にも慎重で、Teslaより保守的な運用です。一方、Teslaは監視者の削減を積極的に推進し2025年末の完全無監視運転を目標。Teslaは自社車両オーナーをRobotaxiに柔軟に参加させる点で画期的であり、AirbnbとUberの融合と称されています。両者とも技術開発は急ピッチで、規制や社会受容が今後の普及速度を左右すると見られます。
▼拡大計画と将来展望
テスラは新規テスト拠点としてネバダ、アリゾナ、フロリダなど複数州で許認可を取得済み。最近ではニューヨーク市での試験参入も近づいており、国内でのサービス網は一気に拡大しています。利用者は最大3人乗車が可能となり若年層も親の同意で利用可になるなど利便性も向上。また、テキサス州ダラス近郊の新大型納車施設からは無料Robotaxi送迎も開始され、利便性と認知向上を後押し。AI・ロボティクス技術を応用した次世代モビリティが一気に日常化へ進んでいます。
▼プレイノ市の概要
プレイノ市はダラスの北東約30キロに位置し、人口約29万人。トヨタ自動車北米本社をはじめ多国籍企業が集まる経済の中心地で、生活環境やインフラの充実度も評価が高い郊外都市。Robotaxiの試験・運営には最適な地域として注目が集まっています。
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