ダラス近郊スターバックス大規模閉店―地域別閉鎖店舗と背景を解説
/2025年9月、グローバルに展開するコーヒーチェーン大手「スターバックス」が、全米で約400店舗の閉鎖計画を発表しました。北テキサス地域にも影響が及び、ダラス周辺では6店舗の閉店が公表され、地元ユーザーや働くスタッフに大きな波紋を呼んでいます。
▼北テキサス・ダラスでの影響と閉店店舗一覧
閉店が決まったダラス周辺のスターバックス店舗は以下のとおりです。いずれも売上不振や業績悪化が理由と見られます。
・2401 Victory Park Lane, Dallas
・6123 Greenville Avenue, Dallas
・5331 East Mockingbird Lane, Dallas
・710 West Renner Road, Richardson
・215 Commerce, suite 103, Fort Worth, TX
・1101 West Parker Road, Plano, TX
・166 Riddle Road, Italy, TX
なお、これらの閉店に加え、全米規模で900名の人員削減も予定されており、雇用面でも影響が懸念されています。
▼背景:CEOニコルの大規模リストラ&戦略転換
2023年に就任した新CEOブライアン・ニコル氏は、米国市場での売上低迷を受け、店舗数の適正化や人員削減、メニューの簡素化を断行。待ち時間短縮や座席刷新、セルフサービス調味料バー復活など、接客環境を改善しつつも、競争激化による収益性低下に対応するため店舗閉鎖という苦渋の決断をしています。
2025年に入ってからは、6四半期連続で既存店の売上高が減少。ドライブスルー専門の小規模チェーンや地元コーヒー店との競争も厳しくなり、昔ながらの座って楽しむ「サードプレイス」戦略から、より効率化と経験重視にシフトしています。労働組合との対立やスタッフの過重労働問題も浮上しており、経営再建は課題山積といえます。
▼地元利用者の反応と今後の展望
閉店店舗周辺の利用者からは惜しむ声が上がる一方で、競合地元店に流れる動きもみられます。ダラスエリアは多様なコーヒーショップが軒を連ねる激戦区であり、スターバックスは今後店舗の質の向上と「居心地の良さ」強化を目指すリノベーションに注力予定。顧客・スタッフ双方の満足度向上がキーポイントになるでしょう。
関連記事:
Salad and Go テキサス41店舗閉鎖とダラス生き残りの理由September 28, 2025
セブンイレブン、米400店舗以上を閉鎖へ。北米における経済トレンドOctober 24, 2024