第4弾|米中晩餐会から航空産業を読む DFW空港・Boeing・フォートワースの接点
/米中首脳晩餐会の招待者一覧には、Boeingの経営者も含まれていた。航空機は国際取引と産業政策に関わる分野だ。しかし、晩餐会への招待を、Boeingの新規受注が決まった証拠と捉えることはできない。北テキサスへの影響を考えるには、現地で確認できる航空関連事業から見るのが確かだ。
まず、Boeing Global ServicesはPlanoに拠点を持つ。また、Dallas Fort Worthには、航空機部品や修理可能な部品を扱う流通・サービス拠点がある。航空機の販売だけでなく、運航を続ける機体への部品供給や整備支援も航空産業を支える仕事だ。今後、米中間で航空機に関する正式な契約や納入計画が発表されれば、こうしたサービス事業への影響も検討できる。現時点では、DFWでの追加受注に結び付けることはできない。
旅客航空では、DFW国際空港とAmerican Airlinesの拡張が進んでいる。新ターミナルFの第1段階は2027年の運用開始予定で、拡張計画ではAmerican Airlinesが同ターミナルの全31ゲートを使用する。これは米中晩餐会で決まった投資ではなく、DFWを航空ハブとして拡張する既存の事業だ。
フォートワースには航空宇宙・防衛の集積もある。Lockheed Martinは同市でF-35戦闘機を製造する。Gephyro Dallas Newsは同社のF-35関連事業や、航空宇宙関連企業による地域進出の動きも伝えてきた。Boeingの航空サービス、DFW空港の旅客航空、F-35の防衛事業は別々の市場だが、人材や部品供給という面で、北テキサスに航空関連の仕事が広がっている。
今後確認すべきは、米中間の航空機に関する正式発表、ターミナルFの建設進捗、そしてPlano・Fort Worthの航空関連企業の事業動向だ。晩餐会は関心を向けるきっかけにはなるが、地域経済への影響は受注、建設、生産、雇用の実績から判断したい。
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