マッキニー国立空港、新商業ターミナル着工!北テキサスに新たな空の玄関口
/テキサス州マッキニーは、ダラス・フォートワース大都市圏で最も急成長している都市の一つであり、航空史において画期的な瞬間を迎えようとしています。40年以上にわたり一般航空空港として機能してきたマッキニー国立空港(TKI)は、2025年7月に7,900万ドルの商業旅客ターミナルの起工式を実施しました。2026年末の完成予定で、コリン郡の住民や企業に新たな商業航空オプションを提供します。
Photo by McKinney National Airport
▼プロジェクトの概要
2025年7月18日、市長のビル・コックス氏や空港ディレクターのケン・カーリー氏をはじめ、多くの関係者や地元の要人が、新ターミナル起工式に参加しました。新しいターミナルは広さ約4万6,600平方フィートで、空港の東側に建設されます。このプロジェクトは、地域の交通利便性や経済成長への貢献という、マッキニー市の強い意志を示すものです。
ビル・コックス市長は「この新ターミナルはマッキニーへの投資であるだけでなく、北テキサスの未来への投資でもあります。過去20年間の成長に伴い、住民や地域全体に利益をもたらすスマートで戦略的な投資を行ってきました」と述べました。また、移動の利便性向上は経済開発を後押しし、家族や企業にとってメリットになると強調しました。
空港ディレクターのケン・カーリー氏は、「TKIは40年以上にわたって成功を収めてきましたが、今や北テキサスコミュニティに新しい航空の時代をもたらします」とし、商業航空サービスがこの空港と地域に新たな章を刻むと述べました。
▼特徴と規模
新ターミナルは以下の設備を備えます。
・まずは4つのゲートを設置し、将来的には6ゲートまで拡張可能。
・飲食店、待合室、レンタカー施設、ライドシェア乗降場などのアメニティ。
・980台収容可能な駐車場と、FM 546上のロータリーなど交通アクセス向上のための新インフラ。
初年度の利用者数は約20万人を見込み、今後の需要増加に伴い年間100万人以上の旅客対応も視野に入れています。
▼資金調達と支援
本プロジェクトの資金は以下の組み合わせで賄われています。
・2025年6月に承認された州予算の一環としてテキサス州運輸局(TxDOT)からの1,480万ドルの助成金。
・売上税収に基づく債券、連邦の低利ローン、地域経済開発助成金。
・免税増税なしでの資金調達を目指し、2023年に有権者に否決された2億ドルの大型債券案とは別の、より現実的で財政責任ある計画です。
テキサス州上院議員テッド・クルーズ氏も起工式での声明で「このプロジェクトは、雇用創出と北テキサスの経済成長促進に繋がる重要な節目だ」と述べ、連邦法の整備で支援したことを明かしました。
▼地域社会への影響と課題
新ターミナルにより、
・ダラス・フォートワース国際空港やラブフィールド空港の混雑緩和のためのコリン郡での新たな商業空港の役割を果たします。
・地域間の結びつきが強化され、観光や経済開発が促進されます。
・空港関連の新たな雇用も期待されています。
一方で、騒音や環境への懸念を持つ住民もおり、TxDOTによる環境評価に対して法的異議申し立てがなされている状況ですが、市は連邦の厳格な審査をクリアしているとして、建設の継続を強く支持しています。
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