フェアパーク・コミュニティパーク計画 テキサス州から3百万ドルの支援が決定
/ダラス南部の歴史あるフェアパーク地区で進められている「コミュニティパーク」計画が、テキサス州から新たに300万ドル(約4億8,000万円、1ドル=160円換算)の予算を獲得しました。このプロジェクトは、地域住民の声を反映した大規模な公共緑地整備の重要な前進です。パークの敷地面積は10.5エーカー(約42,500平方メートル)で、2026年8月の着工が予定されています。
▼支援の背景と意義
この資金は、州議会のリーダーシップにより獲得されました。「どの郵便番号の住民にも安全で美しい公共空間が必要」との理念のもと、南ダラスの公平な発展を目指しています。コミュニティパークは、フェアパーク・マスタープランの中核事業であり、長年にわたり地域住民が求めてきた「日陰・安全・美しさ・居場所」を実現するものです。1,100人以上の住民の意見を反映し、交流・健康・文化の拠点となることを目指しています。
▼パークの特徴と今後の展望
・シェード付きの集会スペース
・遊具付きのプレイグラウンド
・ウォーキングトレイル
・マーケットグローブやフィットネスエリア
・ネイティブ植栽の庭園
・コミュニティパビリオンとステージ
このパークは、13の近隣コミュニティの健康・交流・レクリエーションの拠点となる計画です。既に民間寄付や財団、連邦政府の助成金を含めて3,000万ドル以上の資金が集まっており、残り約600万ドルの資金調達で全額が揃う見込みです。
▼地域の声と期待
プロジェクトの推進役であるフェアパーク・ファーストのボード副会長ジェイソン・ブラウン氏は、「この資金は、家族や子ども、地域文化のための約束を実現するための大きな一歩」と語っています。また、コミュニティ・エンゲージメント担当のエヴリン・アマヤ氏も「長年後回しにされてきた地域の夢を、今こそ住民と共に実現する」と述べています。
▼フェアパークについて
フェアパークは、テキサス州ダラス市南部に位置する広大な公園・イベント施設で、1936年のテキサス百年記念万博の会場として整備された歴史的エリアです。世界最大級のアールデコ建築群やコットンボウル・スタジアム、博物館などが集まり、毎年秋には全米最大級の州祭「テキサス州祭」が開催されるなど、観光や文化、レクリエーションの拠点として地元住民や観光客に親しまれています。日本人にとっても、アートや建築、ファミリー向けイベントが楽しめるダラスの代表的な観光スポットとしておすすめできる場所です。
フェアパーク・コミュニティパーク計画は、南ダラスの住民が長年求めてきた緑地・交流・健康の場を実現する歴史的なプロジェクトです。今回の州からの300万ドル支援は、地域住民の夢を現実に近づける大きな一歩となりました。今後も資金調達や設計の最終調整を経て、地域の新たなランドマークとなることが期待されています。
参考記事:
Texas Awards $3M to Fair Park First for Planned Community Park
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