テキサス本社のSpaceXが株式市場史上最大のIPO Nasdaq Texas同時上場でダラスとの縁も深まる
/2026年6月12日、テキサス州スターベース(ブラウンズビル近郊)を本拠地とするSpaceXが株式上場(IPO)を果たしました。1株135ドルで約5億5,556万株を売り出し、調達額は750億ドル(約11兆2,500億円)。史上最大のIPOとなり、初日の終値は161ドルと公開価格から19%上昇しました。
SpaceXとはどんな会社か
SpaceXは2002年にイーロン・マスク氏が創業した宇宙・通信・AI企業です。再利用型ロケット「Falcon 9」と次世代機「Starship」による打ち上げ事業、164カ国以上でサービスを展開する衛星インターネット「Starlink」、そして2026年2月に統合したマスク氏のAIベンチャー「xAI」の3事業を柱としています。2025年の売上高は186億7,000万ドル(約2兆8,000億円)で、このうちStarlinkが61%を占めます。従業員数は約1万9,280人に上ります。
なぜテキサスが本拠地なのか
SpaceXの打ち上げ施設「スターベース」はテキサス州最南端のブラウンズビル近郊に位置し、Starshipの開発・打ち上げの中核拠点となっています。また、マスク氏自身が2020年にカリフォルニア州からテキサス州オースティン近郊に居住地を移しており、SpaceXを含む傘下企業のテキサスへの軸足移動が加速しています。規制の柔軟さ・広大な土地・法人税ゼロのテキサス州の環境が、宇宙開発の拠点として選ばれた主な理由です。
Nasdaq Texasへの同時上場
今回のIPOでSpaceXはNasdaqと同時に、2026年3月に開設されたばかりのNasdaq Texasにも上場しました。Nasdaq Texasはテキサス州の成長経済とイノベーション環境を強調する新取引所で、SpaceXはその象徴的な銘柄となっています。これによりDFWを中心とするテキサスの金融エコシステムとSpaceXの結びつきがより明確になりました。
IPOの主な数字
公開価格:1株135ドル、初日終値161ドル(+19%)
調達額:750億ドル(約11兆2,500億円)
上場時時価総額:1兆7,500億ドル(約262兆5,000億円)
6月16日時点の時価総額:2兆6,000億ドル超(約390兆円)Amazonを上回る水準
ティッカーシンボル:SPCX(Nasdaq・Nasdaq Texas)
主幹事:Goldman Sachs
DFW在住者への影響
SpaceXはFalcon 9によるロケット打ち上げ事業でテキサス沿岸部に多くの雇用を生み出しており、今後のStarship量産化に伴う雇用拡大も見込まれます。Starlink衛星インターネットは農村部・海外駐在など回線環境の課題があるエリアで実用的な選択肢として注目されており、DFW在住の日本人にとっても関係のある技術企業といえます。SpaceXの上場は、テキサスがシリコンバレーに並ぶテクノロジー企業の集積地として成熟しつつあることを示す出来事となりました。
参考出典:Dallas Morning News CNBC Nasdaq
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