ダラスの2大スポーツチームがダウンタウンを去る MavericksとStarsの移転計画が示す「北への重心移動」
/2026年6月の第1週、ダラスのプロスポーツ史が大きく動きました。NBAのDallas MavericksがI-635(LBJフリーウェイ)沿いのプレストンロード・ファーノースダラスへ、NHLのDallas Starsがプレイノのウィロウベンドへ。ダウンタウンのAmerican Airlines Center(AAC)を25年にわたって共有してきた2チームが相次いで郊外移転を表明しました。
企業・人口・投資がダウンタウンから北郊外へ向かうDFWの大きな流れを、プロスポーツが象徴する出来事となりました。
何が決まったのか
Mavericks(6月1日):旧Valley View Mall跡地(ファーノースダラス、Preston Rd & I-635)の約104エーカーを購入するオプション契約を締結。2031年のAACリース満了後、新アリーナへ移転予定
Stars(6月2日):プレイノ市へ非拘束的LOI(基本合意書)を提出・署名。The Shops at Willow Bend再開発エリアに10億ドル(約1,500億円)超のアリーナ+複合エンターテインメント地区を建設予定
プレイノ市議会(6月8日):StarsのLOIを8対0の全会一致で承認。次フェーズの協議へ移行
なぜ今、ダウンタウンを離れるのか
AACは2001年の開業以来、MavericksとStarsの「共有ホーム」として機能してきましたが、リース期限の2031年を前に両チームの関係は法的紛争に発展していました。それ以上に大きいのは、DFWメトロそのものの重心移動です。トヨタ・Goldman Sachs・KFCをはじめとする企業本社の北郊外集積、フリスコ・プレイノ・マッキニーといった郊外都市への人口流入。チームのファン層も収益基盤も、すでにダウンタウンではなく北側にあります。
Mavericks CEOのRick Welts氏は「ホテル・商業施設・練習施設を含む、これまでにない規模のスポーツ開発になる」と述べており、新拠点は単なるアリーナ建設ではなく街ごとの開発を見据えたプロジェクトです。Starsオーナーのガグラルディ氏も「フランチャイズ史上一度きりの機会」と表現しています。
ダウンタウンとプレイノ・ノースダラスへの影響
両チームが去った後のAACには、現在ダウンタウンで建設中のDallas Wings(NWBA)が一時使用する案が浮上しています。一方、プレイノのウィロウベンド周辺では約900エーカーを対象とした41年間の税収再投資区域(TIRZ)の設置が議題に上がっており、7億ドル規模の公共整備と約24億ドルの民間投資が動く見通しです。Legacy West・Granite Park・Dallas North Tollway沿線への経済波及も期待されます。
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