テキサスのデータセンター地図が公開、ダラス圏は州内最大の集積地



記事ハイライト

・ダラス圏はテキサス最大のデータセンター集積地。企業や通信網の集積が成長を支える一方、電力確保が課題となっています。
・州内では少なくとも248件の開発計画。2026年6月の分析では、北テキサス86件、中部56件、西部45件が確認されました。
・開発は中部・西部にも拡大。電力や広い土地を求め、オースティンやサンアントニオ、西テキサスでも計画が進んでいます。


AI需要の拡大を受け、テキサス州でデータセンター開発が広がっています。ダラス・フォートワース(DFW)は州内最大の集積地ですが、大量の電力を必要とする新たな施設は、中部や西部にも進出しています。


公開地図で見る州内の開発計画

Houston Chronicleとデータ会社Cleanviewは、稼働中・開発中の施設を示す地図を公開しています。州内の建設計画を網羅した公式リストがないため、企業発表や規制当局への届出などを基に作成されました。位置や容量が不明な施設もあり、計画変更がすぐ反映されるとは限りません。

テキサス州のデータセンター分布。地図:Adriana Rezal/データ:Cleanview。静止画像のため、施設ごとの状況や凡例は下記の公開地図で確認できます。
公開地図:Texas Data Center Tracker

Texas Tribuneの2026年6月の分析では、州内に少なくとも248件の計画があり、北テキサス86件、中部56件、西部45件でした。なお、北テキサスとDFW都市圏は集計範囲が異なります。


ダラス圏の強みと電力確保の課題

DFWは光ファイバー網の要所で、企業本社や人口の集積がデジタルサービスへの需要を支えています。全米順位は調査対象によって異なり、CBREの2026年第1四半期調査では、複数の顧客に設備を貸し出すコロケーション市場の設備容量で全米3位でした。

主要都市圏の稼働中・計画中容量。図:Adriana Rezal/Houston Chronicle、データ:Cleanview。元記事掲載時の図で、2026年10月時点の最新値ではありません。計画容量は完成を保証するものではありません。

図では、ダラスの稼働中容量は約1,500MWで主要4都市圏の中で最大です。一方、オースティンは計画中容量が約4,500MWに上ります。ただし、稼働中と計画中の数字は区別して読む必要があり、発表された計画がすべて完成するとは限りません。

AI向け施設は従来型より多くの電力を使います。NTTのブルーノ・ベルティ氏は、ダラス圏では業界の需要に対して送電網の容量が不足しつつあり、電力を確保できるオースティンやサンアントニオにも開発が広がっていると説明しています。CBREも、DFWの送電網への接続に時間がかかる点を課題に挙げています。


巨大計画は西テキサスにも

広い土地と大量の電力を求める巨大施設では、天然ガス資源が豊富な西テキサスも開発候補となり、1,000MW級の計画が報じられています。チルドレス郡のIREN拠点は750MWの電力容量を確保していますが、全容量が稼働中という意味ではありません。同社は2026年、ビットコイン採掘設備からAI向け設備への転換を進めています。

テキサスの開発動向を捉えるには、施設の件数だけでなく、必要な電力をいつ確保できるか、計画が実際にどこまで進むかを見ていく必要があります。

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参考出典:Dallas Morning News Cleanview Newsletter Texas Tribune