ダラス・ラブフィールド空港(DAL)―拡張計画で利用者50%増へ



2025年8月、ダラス・ラブフィールド空港(Dallas Love Field Airport / DAL)は「LEAP(Love Field Expansion Airport Program)」とよばれる新たな拡張マスタープランを発表しました。今後6年間でターミナルや駐車場、レンタカー施設、ゲート、道路など空港全体を大規模に再開発し、これまでの年1,600万人規模から約50%の利用者増加に対応できる空港づくりを目指します。 

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▼ダラス・ラブフィールド空港とは?

ダラス・ラブフィールド空港はダラス市が運営し、ダウンタウンから約11分、7マイル(約11キロ)という好立地にあります。南西航空(Southwest Airlines)の本拠地として全米主要都市を結ぶ20のゲートを持ち、コンパクトな設計と利便性で「使いやすい空港」の評価が高いです。近年の近代化事業と拡張で、ラウンジ、荷物預け施設、駐車場、アクセス道路も大幅改善され、観光・ビジネスともに利用しやすい拠点となっています。

DALは全米74都市以上へ直行便があり、大変便利な渡航拠点です。特にサウスウエスト航空を中心に、ヒューストン・オースティン・サンアントニオなどテキサス州主要都市だけでなく、ロサンゼルス、シカゴ、デンバー、ニューヨーク、アトランタ、ラスベガス、サンディエゴ、シアトルなど米国各地の大都市へ毎日多数のフライトが運航されています。最長のフライトはシアトル(約4時間10分)となっています。到着・乗継も同じコンコース内で済むため、乗換が非常にスムーズ。利用者は出張や観光で短時間の移動が可能で、空港の利便性を最大限活かせます。

現時点で国際定期便はありませんが、米国内主要都市に幅広くアクセスできる点がDALの大きな強みです。出発地・到着地ともに充実した直行便で、「都市間移動のしやすさ」「短時間乗継」のメリットを活かせます。



▼LEAP拡張計画について

「LEAP」計画では、ターミナル2階建化やゲート追加、より広い待合スペース・飲食店・トイレ・駐車場の拡張、レンタカー施設の移設など利用者の快適性を高める工事が進められます。市議会やFAA承認後、2026年以降着工予定で6年かけて段階的に拡張。ダラス都市圏の急速な人口増加とビジネス需要を背景に、2030年までに利用者は2,400万人規模へ拡大する見込みです。空港側は「工事中でも利便性と快適性の維持を最優先し、サービス品質を高める」としています。 

▼地域と周辺情報

ラブフィールドエリアはダラス市北西部に位置し、ダウンタウンへのアクセスは車で10~15分と至便です。周辺には高級住宅街やビジネス街、教育施設が集積し、空港近接のホテル、ショッピングセンター、レストランなども充実。公共交通DARTも利用可能で、観光・長期滞在も快適な環境です。近年は再開発が進み、都市型生活のハブエリアとしても注目を集めています。 

今後6年かけて進むダラス・ラブフィールド空港の拡張により、ダラス市と地域コミュニティへの経済効果や利便性がさらに向上し、全米有数の使いやすい都市型空港として進化が期待されます。

参考記事:
Love Field unveils overhaul plan that could add 50% more passengers

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