D.R. Horton、売上予測を下方修正 テキサス市場では関税影響を最小限に抑える見通し



テキサス州アーリントンに本社を構える米国最大の住宅建設会社、D.R. Horton(NYSE: DHI)は、4月17日の決算発表会で、住宅購入シーズンが予想より鈍いスタートを切ったため、2025年度の売上高予測を333億~348億ドルへと下方修正しました(以前の予測は360億~375億ドル)。春の住宅購入シーズンが予想以上に低調となり、米国の30年固定住宅ローン金利が6.83%に上昇したことが背景にあります。8週間ぶりの高水準を記録しました。1年前は7.1%、3年前は5.1%でした。

住宅ローン金利推移

出典: Freddie Mac, 2025年4月

関税影響は「最小限」との見解

建設資材に対する新たな関税適用にもかかわらず、CEOのポール・ロマノフスキー氏は、D.R. Hortonが持つ規模とサプライチェーンパートナーシップによって影響を最小限に抑えられると説明しました。

主なポイント:
- カナダから調達する木材20%は現時点で関税対象外
- 主要サプライヤーからのコスト増は現時点で未確認
- 必要に応じてサプライヤーと連携し柔軟に調整

テキサス州、新築住宅着工件数で全米トップ

出典: 米国国勢調査局 / NAHB, 2024年



DFW地域におけるD.R. Hortonの市場シェア

出典: ダラス・ビジネス・ジャーナル / D.R. Horton IR資料

米国住宅市場に逆風が吹く中でも、D.R. Hortonはその規模、コストコントロール力、テキサス地域での優位性を武器に、持続的な成長基盤を維持しています。

DFW地域の住宅市場動向に関する最新情報を引き続きお届けします。

参照リンク

- 米国国勢調査局 建設統計: https://www.census.gov/construction/nrc/index.html
- 全米住宅建設業協会(NAHB): https://www.nahb.org
- D.R. Horton インベスターリレーションズ: https://investor.drhorton.com
- ダラス・ビジネス・ジャーナル: https://www.bizjournals.com/dallas/news/2025/04/19/d-r-horton-tarifs-paul-romanowski.html

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