三菱重工業がダラスに新拠点、データセンター事業をグローバル展開へ加速



三菱重工業は、データセンター分野の強化に向けて、アメリカ・テキサス州ダラスに新たな戦略拠点を設立しました。最先端技術を活用し、米国をはじめとするグローバル市場に向けた次世代製品の開発を本格的に進める構えです。

同社はこれまでも電力供給、冷却設備、デジタルソリューションを組み合わせた「ワンストップ型」のサービス提供に力を入れてきました。新拠点は、米国法人Mitsubishi Heavy Industries America(MHIA)の一部門として機能し、データセンターの高度化と省エネ化を支える役割を担います。



さらに、2023年に買収した米コンセントリック社との連携を通じて、エンジニアリングやサービス体制の拡充にも取り組んでおり、クリティカルパワー分野での対応力を強化しています。

同社の幹部によれば、AIやクラウドサービスの急拡大により、GPU向け冷却などの高性能インフラへのニーズが急増しているとのこと。2040年までのカーボンニュートラル実現を掲げる「MISSION NET ZERO」の一環として、脱炭素化にも注力していく方針です。

環境配慮と高性能を両立したインフラの構築を目指す三菱重工の動きは、今後のデータセンター業界にも大きな影響を与えそうです。

ソース:MHI

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