ダラスの新築住宅建設38%減、2009年以来最大規模



2022年末、住宅ローン金利の上昇と値段の理由から購入者が手を引き、北テキサスの住宅着工件数が四半期ベースで2009年以来最大規模の減少となっていた。

 

ダラスに拠点を置く住宅アナリスト、Residential Strategiesの新レポートによると、第4四半期にダラス・フォートワースで建設業者が着工した新築住宅は約8,000戸で、12,900戸強だった前年同期より38%減少した。第3四半期の前年同期比33%減は、グレートレセッション以降初めて30%を超える落ち込みとなった。同地域で住宅建設がこれほど急激に減少したのは、2009年の第2四半期で、着工件数は約50%減少した。

2022年全体では、約48,700戸を着工し、前年比16%減となった。

関係者によると「ビルダーは主に住宅在庫の完成と閉鎖に注力している。住宅ローン金利の上昇によってもたらされた住宅需要の低水準に適応している」と述べた。

ダラス・フォートワースの新築住宅建設とクロージング:

第4四半期、ビルダーは2021年第4四半期から3%増の約1万2000件の住宅販売を成立させた。2022年全体で約50,300件の販売を完了し、2021年比9.2%増となった。2022年末の建設中住宅は約3万2400戸で、第2四半期に建設中だった約4万3000戸のピークから33%減少した。

ここ数年、市場の建設コストが不透明だったため、ダラスの建設業者の多くは、需要を見込んで住宅を建設し、コストと利幅がより明確になる建設工程の後半に販売する「spec-and-release」方式が多かった。そのため、業者は住宅ローンを買い取ったり、割引をしたりインセンティブを提供しなければ、住宅を売ることができなくなっている。

「2022年の早い時期に比べ、より手頃な機会を待っていたバイヤーは、多くのコミュニティが魅力的な住宅価格を提供していることに気づくはず。住宅着工件数が減少すれば、建設能力が高まり、住宅建設にかかる時間が短縮され、コストが下がる」と一部関係者は予測している。

ソース:MorningNews