テキサス州の金融サービス成長を率いる企業とは【金融業界レポート - パート2】

テキサス州の金融サービス業は、トップ企業の移転や新興企業の誘致などで成長を遂げている。どのような企業がテキサスを選び、貢献しているのかご紹介する。

経済開発公社の調査によると、テキサス州の金融・保険業の事業所は2010年から2019年にかけて約7,300社増加した。2019年時点、会社立地総数は全米第2位で、約43,000社が存在する。

【テキサスで活躍する企業】

オンライン取引を主とする証券会社。2019年、サンフランシスコからダラスに本社移転した。ダラス北西のWestlakeに約7,000名の職員が働くことのできる新キャンパスを設けた。

ニューヨークに本社を置く銀行持ち株会社。地域本社のあったダラスから移転し、現在はプレイノ市に新本社を構えている。

2014年、米国トヨタは北米本社をカリフォルニア州からプレイノに移動。販売やマーケティング部門と合わせて金融サービス部門もプレイノが本拠地となった。

  • コメリカ銀行(Comerica)

2007年にデトロイトからダラスに本社移転。全米トップの銀行ランキング35位に選ばれている。

  • USAA社

サンアントニオに本社を置く損害保険会社。テキサス州はUSAA社を中心に、損害保険分野で全米最大の労働力を有しいる。

そのほか、Capital One社(金融)、Fidelity Investments社(金融)、State Farm社(保険)、Liberty Mutual社(保険)など、枚挙にいとまがない。

テキサス州は、金融技術、データセンター、サイバーセキュリティといった技術革新分野においても全米をリードしている。2020年だけでも、6000万ドル以上の設備投資活動がテキサス州の金融・保険会社によって発表されるなど、金融サービスの主要なハイテク拠点へと発展している。