ノバルティスがデントンに最先端がん治療工場 ラジオリガンド療法の南部ハブ拠点に[DENTON]



スイスの製薬大手Novartisは、ダラス・フォートワース都市圏の一部であるデントンに、放射性医薬を使った次世代がん治療「ラジオリガンド療法(RLT)」の新しい製造拠点を建設します。

施設規模は約46,000平方フィートで、2026年中の着工、2028年のフル稼働を目指す計画です。


ノバルティスの米国戦略の中での位置づけ

このデントン工場は、ノバルティスにとって米国5カ所目のRLT製造拠点であり、テキサス州では初の施設となります。

同社は今後5年間で米国内に約230億ドルを投資する計画を掲げており、デントン拠点はフロリダの新工場やニュージャージー、インディアナ、カリフォルニアの既存施設拡張と並ぶ重要プロジェクトと位置づけられています。


RLTが目指すがん治療の変革

ラジオリガンド療法は、がん細胞に集まる分子に放射性物質を結合させ、体内でがん細胞へピンポイントに放射線を届ける治療法です。

ノバルティスはすでに前立腺がんなどの治療薬を提供しており、現在は乳がん、大腸がん、肺がん、脳腫瘍、膵がんなどへの適応拡大に向けた研究も進めています。


雇用創出と地域経済への影響

新工場では次のような分野で雇用が生まれる見込みです。
・バイオエンジニアリング
・先端製造
・品質管理
・施設運営

RLTは製造から投与まで時間管理が重要な治療であるため、テキサスを含む南部地域の患者に近いデントンに拠点を置くことで、供給体制の強化が期待されています。


これからの動きと暮らしへの影響

DFWエリアでは医療・ライフサイエンス分野の投資が増えており、今回のプロジェクトはデントンを含む北テキサスのバイオ・先端製造拠点としての存在感を高める動きとなりそうです。今後は関連企業の進出や高度人材の流入により、地域の住宅需要や産業構造にも影響が広がる可能性があります。

参考出典:Dallas Innovates Novartis Reuters

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