女子プロバレーボール連盟PVFとMLVが統合、2026年に新リーグ誕生へ【フリスコ発】



2025年8月、テキサス州フリスコを本拠地とする女子プロバレーボールリーグ「Pro Volleyball Federation(PVF)」と、新興リーグ「Major League Volleyball(MLV)」が両リーグの統合計画を発表しました。来年2026年1月には、統一された「MLV」として第3シーズンを迎え、米国女子プロバレーボール競技の次世代を切り拓きます。

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▼PVFとMLV統合の背景と意義

近年、米国では女子バレーボールのプロリーグが複数存在し、ファンや選手の支持が分散。PVFは2022年創設、2シーズンを経て着実に成長してきました。一方MLVは新興ながら1億ドル以上の資金調達を完了し、競技環境の強化を図っていました。

今回の統合は、資源と才能を結集し、運営の効率化・ブランド強化を図る画期的な節目となります。新生MLVは独立した市場運営のチーム構成で、全米トップクラスのプロスポーツリーグを目指しています。

▼2026年の新生MLV概要

新リーグは8チームで2026年シーズンを開幕予定。参加チームは以下の通りです。

・アトランタ・バイブ
・コロンバス・フューリー
・ダラス 新規チーム
・グランドラピッズ・ライズ(PVF発)
・インディアナポリス・イグナイト(PVF発)
・オマハ・スーパーノヴァス(PVF発、初代王者)
・オーランド・ヴァルキリーズ(PVF発)
・サンディエゴ・モジョ

2027年にはワシントンD.C.、そして北カリフォルニア(所有者は著名起業家ヴィヴェク・ラナディヴェ氏)に新チーム追加の計画も進行中です。



▼MLVの特徴と目標

・チームオーナーシップモデルの強化
・数百万に及ぶデジタルファンエンゲージメント
・国際的メディア露出の拡充
・選手のキャリア支援やファン参加型イベントの推進

これまでにPVFは2年間でソーシャルメディアで8,000万件以上のインプレッション、フォロワー数は25万人超、累計入場者数は75万人超を記録。MLVはこれを基盤に、さらなる市場拡大を目指します。

▼フリスコ発リーグとしての期待

フリスコは女子バレーボールの重要な拠点として、米国における競技成長の中心役を担っています。特にPVFチームの多くがMLVへ合流することで、地域ファンへの浸透や地域スポーツの盛り上げにも期待が寄せられます。

▼さらなる競争環境と展望

女子プロバレーボールでは他にLeague One Volleyball(LOVB)、Athletes Unlimited(AU)など複数リーグが存在していますが、MLV統合により第一線のリーグとして市場存在感を強化。競技の認知度向上や選手待遇の改善が期待されています。

2026年の新MLVシーズン開幕は、プロ女子バレーボールの未来を形成する重要な転換点です。競技者・ファン双方にとって進化する舞台となることは間違いありません。

参考記事:Frisco-Based Pro Volleyball Federation to Unite with Major League Volleyball

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