ブラックロック、テキサスETF「TEXN」新規上場!ダラス企業も多数組み入れ
/米資産運用最大手ブラックロックが、テキサス企業への投資に特化したETF「iShares Texas Equity ETF(TEXN)」を新たにローンチしました。AT&Tやテキサス・インスツルメンツ(TI)、サウスウエスト航空などダラス・フォートワース地域の有力企業を含む約200社に分散投資できるのが大きな特徴です。
テキサスETF誕生の背景と注目点
テキサス州は2024年、人口3,100万人を突破し、経済規模は2.7兆ドルで世界8位。エネルギー、テクノロジー、産業、金融など多様な分野で全米をリードし、近年は企業の本社移転や新規進出が相次いでいます。TEXNは、こうした成長著しいテキサス経済の“まるごと投資”を可能にする新しい選択肢です。
ブラックロック「TEXN」の特徴と組み入れ企業
TEXNは約200社に分散投資し、そのうち約35%がダラス・フォートワース地域の企業。AT&T、TI、サウスウエスト航空、マッチグループ、コパート、CBREグループなど、ダラスを代表するグローバル企業が名を連ねます。ETFの魅力は、分散投資によるリスク低減や税制面での効率性、透明性、そして簡単な売買手続きにあります。
テキサス経済の成長と投資環境
ブラックロックはテキサスの上場企業に約3,800億ドル(約6兆800億円)、石油・ガス関連だけでも1,150億ドル(約1兆8,400億円)を運用。テキサス州は2015年以降、300社以上が本社を移転し、経済成長率も全米平均を大きく上回っています。こうした背景から、TEXNは今後のテキサス経済の成長をダイレクトに享受できるETFとして注目されています。
新証券取引所の誕生ラッシュ!ダラスが金融新都に
投資家のテキサス志向は、ETFだけにとどまりません。2025年には、テキサス証券取引所(TXSE)がダラスに本社を置き、2026年初頭の取引開始を目指して準備中です。
TXSEはブラックロックやチャールズ・シュワブなど大手資本が出資し、厳格な上場基準を設けて全米・世界の有力企業の誘致を狙っています。
さらに、NYSEテキサスもダラスで営業を開始し、ナスダックも新たな地域本部をダラスに開設。ダラスはニューヨークやシカゴに次ぐ全米有数の金融都市としての地位を急速に高めています。
テキサスETFと新取引所で広がる投資の未来
テキサスは今、経済成長と企業誘致の勢いを背景に、金融・投資の新たな中心地へと変貌しつつあります。ブラックロックのTEXNや新設される証券取引所を活用することで、テキサス経済の成長を“まるごと”取り込む投資が、これまで以上に身近で現実的な選択肢となりました。今後もダラス発の金融・投資ニュースから目が離せません。
参考記事:Dallas Innovates
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