DFW空港直結の「グランド ハイアット」、2025年末までに全面リニューアルへ



アメリカ南部最大級の国際空港「ダラス・フォートワース国際空港(DFW Airport)」に隣接する高級ホテル「グランド ハイアット DFW」が、2025年末までに大規模リノベーションを実施します。改修は2024年7月より段階的に開始され、客室、レストラン、バー、イベントスペース、ロビーや廊下に至るまで、全面的なアップグレードが予定されています。

▼DFW空港自体も大改革中:「DFW Forward」で90億ドル規模の再開発

このホテル改修は、1974年の開業以来最大規模の空港再開発プロジェクト「DFW Forward」の一環でもあります。同プロジェクトでは、総額90億ドルを投じ、以下のようなインフラ拡充が進められています:

  • 新ターミナル「Terminal F」の建設(最大24ゲート追加)

  • Terminal Cの再構築、ならびにA・Cのゲート増設

  • Terminal Cの立体駐車場の建て替え

  • 滑走路や空港内道路の整備

▼客室のアップグレード

客室は298室から315室へと増室され、以下のような最新仕様が導入されます:

  • 地元テキサス産の「レッドリバーペカン」や「イエローパイン」などを用いた、航空機をテーマにした内装デザイン

  • 静かな緑や自然な青を基調としたカラーパレット

  • ステッチ入りレザーヘッドボード付きベッドと統合照明

  • 大型HDテレビとUSBポート完備の充電ステーション

  • 自動遮光カーテン、エコ対応のスマートサーモスタット

  • モダンなバスルーム(拡張型洗面台、シャワー、バスタブ付き)

  • 大容量クローゼット

▼レストラン&ラウンジも刷新

空港ホテルとは思えないクオリティで人気を博すGrand Metレストランが、メニュー・空間ともにリニューアル。以下の点が注目されます:

  • 地元食材を使った季節ごとのアーティザン料理

  • 世界の食文化を反映した国際的かつ洗練されたラインナップ

  • 店内席数の増加、最新デザインのテーブル・椅子の導入

  • プライベート&セミプライベートルームを新設

  • 音響設計された天井で、静かな会話空間を実現



▼会議・イベント施設も大幅強化

ホテル内には約2,000平米(20,000 sq.ft.)以上のイベントスペースがあり、以下のアップグレードが計画されています:

  • 約615平方メートルのボールルーム(6,600 sq.ft.)

  • 空港滑走路を一望できる屋内外ルーフトップイベントスペース

  • トップフロアには重役会議室(エグゼクティブ・ボードルーム)を新設

  • 最新の音響・映像設備を備えた会議支援体制

  • テキサスの風土と西部の美を取り入れたインテリア

▼ロビー・共用部・プール・フィットネス

TSAチェックポイントからすぐのホテルロビーも一新され、以下のような仕上がりに:

  • 大理石タイルの床、木製パネル、地元アーティストによるアート作品

  • 空港内とのアクセス性を高める新設廊下

  • 廊下のカーペットには「空港設計」と「飛行パターン」をモチーフにした模様

  • 新設のフィットネスセンターにはPelotonバイクを完備

  • 屋上には滑走路を望む開放的なプールも整備

▼滞在そのものが“目的地”になるホテルへ

グランドハイアット DFWは、ただの空港ホテルではありません。滞在するだけで旅の価値が高まる「目的地の中の目的地」を目指し、進化を続けています。空港を利用するビジネストラベラーや、出張・観光・地元利用者にとっても、最高の選択肢となることでしょう。

ソース:Dallas Culturemap

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