Armstrong Bankがダラス進出　TXSE開設で金融ハブ加速

/

オクラホマ州のArmstrong Bankがダラスに初オフィスを開設します。2026年開設予定のTXSE（テキサス証券取引所）が金融集積を後押しする中、低税制・人口増加がDFWを「第二のウォール街」へ変貌させています。

Photo by Jack on Unsplash

Armstrong Bankのダラス進出概要

Armstrong Bankは1909年創業の老舗地域銀行で、オクラホマを中心に個人・中小企業融資を展開。今回、ダラス中心部で約2万平方フィート（約1860平方メートル）のオフィスをCBRE仲介でリースし、州外初進出を果たします。市場社長にSam Jarvis氏が就任、地元企業向け融資を強化します。この動きはDFWのビジネス成長に対応した戦略です。

TXSE開設のインパクト

TXSEはSEC承認済みで2026年初頭に株式・ETF取引を開始予定。ブラックロック・シタデル証券・チャールズ・シュワブが出資し、上場コストをNYSE・ナスダックより低減、エネルギー・ハイテク企業を誘致します。

  • 上場手数料：NYSEの半分以下

  • 魅力：法人税ゼロ・規制緩和

テキサス人口増加率は全米トップで、DFW単独で年間10万人超流入。テスラなどの本社移転ラッシュも金融需要を高めています。

なぜダラスに証券・銀行が進出？

ダラスの魅力は以下の通りです。

  • 税制優遇：州所得税なし、不動産税控除でコスト低減。

  • 人口・企業流入：住宅安定・雇用豊富で移住者殺到。

  • インフラ完備：世界最大空港・高速道路・データセンター集積。

  • 人材供給：テキサス大学からSTEM人材大量輩出。

  • 好循環：TXSE開設→上場企業増→融資需要拡大→銀行進出加速。

Goldman Sachs大規模オフィス開設、Charles Schwab本社移転など大手が先陣、中小銀行の追随が見られます。

DFW金融シーンの今後

TXSEで上場企業増加、中小銀行のチャンス拡大。日本企業にとっても低コスト上場・融資機会が増え、出張効率化が進みます。Armstrong進出は好例で、DFWはNY・シカゴに次ぐ金融ハブへ確立しそうです。

関連記事：
テキサス証券取引所（TXSE）の最新動向と金融市場への影響February 12, 2025
テキサス証券取引所：ダラス、ヒューストン、オースティンにおけるゲームチェンジャーJune 11, 2024

参考出典：
Oklahoma's Armstrong Bank pushes into Dallas
テキサス証券取引所、SECが承認
SECがテキサス証取設立を承認
テキサスに新証取誕生へ