ダラスのAvanci、5G車載プログラムを発表-Mercedes-Benzが初のライセンシーに

ダラスに本社を構える特許企業Avanciが、コネクテッドカー向けの新しい5G特許ライセンスプログラムの開始を発表しました。その第一弾ライセンシーとして、自動車大手のMercedes-Benzが参加することとなりました。興味深いことに、Mercedes-Benzは以前、Avanciの4GプログラムにおいてNokiaとの間でライセンス料に関する紛争を経ています。

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この新プログラムの発表は、2022年初めに示唆されてから市場からの期待が高まっており、待望のものとなっています。この5Gプログラムには、世界的に有名なセルラーSEP所有者である中国のテック企業、Huaweiも参加しますが、同じく中国のOppoは、過去の4Gプログラムには参加していたものの、今回の5Gでは名前は見当たりません。

Avanciが持つ特許のシェアは圧倒的で、全世界の2Gから5Gまでの特許のうち、なんと80%-83%を手中にしています。

その一方で、業界内での大きな話題となっているのは、新しいロイヤルティ料率です。早期に契約を結ぶ企業には、車1台あたり$29(約4200円)の特別料金が適用され、6ヵ月後には$32(約4600円)へと上昇します。この料金は、先の4Gプログラム時の$15と比較すると、ずいぶん高いため、どのような評価を受けるのか業界の反応が注目されます。

この特許の割引料金が適用される2024年2月16日までの間、Avanciがどれだけの自動車メーカーと契約を締結できるのか、今後の動向が楽しみです。

Source:IPWatchdog , JIJI.com

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