モールの衰退が進む!?その理由とは

90年代に全盛期を迎えたショッピングモール。かつては各所でにぎわいを見せていたが、近年、衰退が進むモールが増加している。何が人々の足を遠のかせているのだろうか。

▼米国ショッピングモール数(1970年から2017年)

▼モールの数が多い州

 1位 カリフォルニア州 15,285

 2位 テキサス州 12,834

 3位 フロリダ州 10,843

 4位 ジョージア州 4,701

 5位 イリノイ州 4,470

Credit Suisseの調査によると、米国のモールの約25%が2017年から2022年までに閉店すると予想されている。特に面積当たりの収入が低い、レベルC以下の閉鎖リスクが高いとされている。2020年にはモール内の12,000を超える小売店が閉店した。

モール離れの主な原因として、以下が挙げられる:

1. Amazonなどオンラインショッピングサイト(e-commerce)の台頭
オンラインショッピングサイトの売り上げは、過去20年間で四半期あたり50億ドルから約1,550億ドルに急増。 

2. 単独店舗を持つ大手チェーンの人気
過去14年間、コストコは500億ドルの利益増、サムズクラブ及びウォールマートは320億ドルの利益増を達成。利用客が伸び続けている。

3. 所得の不平等さの拡大
Pew研究センターの調査によると、1970年以降中所得者層の収入は約40%減少したと推測。また高所得者層は出費を抑える傾向にある。

4. 出費が「物」から「サービス」に
教育やエンタメ等「サービス」により多くの出費をかける傾向にある。ジムなど健康サービスにかける平均的な出費は、収入の18%に近いとの調査結果も。

5. COVID-19パンデミックが既存の問題を加速

ソース:The New York Times 1The New York Times 2CSAStatista

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東京都、テキサス州と中小企業の相互支援覚書を締結 February 16, 2022

東京都は1月27日、海外進出を目指す中小企業の支援を目的とした覚書を、テキサス州と締結した。覚書締結に際し、テキサス州全土から選ばれた18の企業から成る地域経済開発パートナーが組織された。双方の都市が経営支援機関を紹介しあい、行政手続などを支援しあう。また、ビジネスマッチングイベントや展示会の情報提供に加え、スタートアップ企業や現地大学との関係構築支援なども含まれる。

覚書日本語本文は東京都ホームページからダウンロード可能です。

ソース:東京都ホームページ, Texas GovernmentAustin Journal日本経済新聞