ダラス人口は増加のみならず「多様化」している【国勢調査】
/米国国勢調査局は毎年、5年間の人口統計の全国推計を発表している。
新たに発表したレポートによると、ダラスとその周辺の6郡は成長しているだけでなく、より多様化していることを示した。
この調査は、各州、郡、議会区における40以上のトピックを対象としている。
ダラス郡の人口は、推計で約3万人増加した。しかし、ダラスの人口推定増加率はわずか1%で、周辺の郡に比べるとはるかに少ない。
その一方、カウフマン郡は18%以上、ロックウォール郡、エリス郡、コリン郡は10%以上人口が増加した。
総人口の増減率
テキサス州北部7郡すべての人口が増加し、郊外や地方の郡はダラスやタラントよりも増加。
2016年〜2021年にかけてダラス・フォートワースがどのように変化したのか?
◼︎北テキサスの郊外郡が最も成長
コリン郡は7つの郡の中で最も人口の総増加が大きく、10万人以上の人口が増加した。
ダラス郡は総人口の変化率が最も小さく、2016年には2,574,984人と推定された。2021年には2,604,722人で頭打ちになる。
ダラス郡とタラント郡の増加率は圧倒的に小さく、カウフマン郡は最大の増加率を示した。
Kaufman County: 18.42% (+21,795 人)
Rockwall County: 11.97% (+11,249 人)
Ellis County: 11.56% (+19,485 人)
Collin County: 10.67% (+100,277 人)
Denton County: 9.78% (+78,832 人)
Tarrant County: 3.72% (+75,081 人)
Dallas County: 1.15% (+29,738 人)
◼︎多人種の住民数が急増
カウフマン郡で2人種以上と認識する人の数は、2倍や3倍ではなく、過去5年間で6倍近くに増加。ダラスではその数は3倍以上になり、他の郡でも2倍以上になったと推定される。
多人種人口の増加率
北テキサスの7つの郡はすべて、多人種の人口が大幅に増加した。
人種データは自認に基づくもので、複数の人種を選択できるようになったのは2000年国勢調査からだが、複数の人種を報告する人が最近増えているのは、人種と民族について2つの別々の質問をするなど国勢調査のアンケート設計が改善されたためと考えられる。
新アンケートでは、ヒスパニック系やラテン系の人は「メキシコ」「ヒスパニック」「ラテンアメリカ」「プエルトリコ」など、自分の人種を報告する別の解答も答えられるようになった結果でもある。
なお、北テキサスにおける人種的多様性の向上は、全米の傾向を反映している。
Kaufman County: 499.09%
Dallas County: 233.14%
Tarrant County: 171.27
Ellis County: 162.03%
Rockwall County: 158.04%
Collin County: 147.86%
Denton County: 128.39%
◼︎有色人種の人口が増加
ーダラス郡
人口260万人のダラス郡は、過去5年間で白人が少なくなった。白人の人口は160万人近くから約135万人になり、15%減少した。黒人とヒスパニック系の人口はほぼ同じだが、ネイティブアメリカンの人口は約119%増の14,247人に、アジア系の人口は約9%増となった。
ーカウフマン郡
2021年の推定人口が140,145人のカウフマン郡では、有色人種が白人よりもはるかに大きな伸びを見せた。黒人と認定された人々は50.10%の増加を示し、アメリカンインディアンまたはアラスカ先住民(38.39%)、ヒスパニックまたはラテン系の人種(36.93%)、アジア人(32.19%)も大きく増加した。
ータラント郡
白人人口が約9%減少した。黒人人口は10%以上増加し、ヒスパニック系人口は7%以上、アジア系人口は8%以上増加した。また、ネイティブアメリカンの人口が約8%増加している。
ーロックウォール郡
黒人、アジア系、ヒスパニック系の人口が20%以上増加し、ネイティブアメリカンの人口も増加、白人の人口はわずかな増加にとどまったと推計されている。
ーコリン郡
北テキサス7郡の中でアジア系人口の増加が最も大きく、27%以上増加した。黒人人口は19%以上、ヒスパニック系人口は14%近く増加。同郡の白人人口はわずかに減少した。
ーデントン郡
アジア系人口は31%以上の増加、黒人人口は22%以上、ヒスパニック系人口は12%以上の増加となっている。デントンの白人人口はほぼ横ばいである。
ソース:MorningNews