カリフォルニアからの本社移転、大企業三社も検討中?

本社流出の波を止めたいカリフォルニア州であるが、シェブロン、ツイッター、ウェルズ・ファーゴの大手三社に本社移転の前触れとも見える動きがあるようだ。

シェブロン(石油関連)は、今年9月に本社キャンパスを売却し、雇用の大半をヒューストンに移した。ヒューストンでは本社の約3倍にあたる6千人近くを雇用している。

ウェルズ・ファーゴ(金融)は今年10月、テキサス州からの奨励金を得て、アーヴィング市に最大4千人が働くことのできる新しい企業キャンパスを建設する契約を結んだと発表。

ツイッター(SNS)はテスラ社CEOのイーロン・マスク氏が買収手続きを進めており、買収完了後はテスラ社と同様テキサス州に本社を移すと見られている

シェブロンは1870年代から、ウェルズ・ファーゴは1852年の創業当時からカリフォルニア州を拠点としており、今まで何度か本社移転の噂が囁かれてきたが、一度も州外に移動したことはない。

企業流出が止まらないカリフォルニア州では危機感が高まっている。カリフォルニア州知事は、個人所得に対する州の最高税率を引き上げる提案に対し反対意見を表明。またサンフランシスコ市長も、交通機関の改善や街の安全性の確保などの措置を講じるよう呼びかけ始めた。

ソース:Dallas Business Journal