記録的な大寒波による停電、テキサスの5日間

ワシントン・ポストは、記録的な大寒波による停電を経験したテキサスの5日間を追った

2月15日(月曜日)

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大雪とみぞれが米国中部を襲い、記録的な電力の需要から400万世帯以上が停電。他州から独立した電力網を持つテキサスでは電気の供給を続けることができなくなった。このブラックアウト(停電)で、多くの住民は家を暖め、食事を作り、自宅から仕事をすることができなくなってしまった。

2月16日(火曜日)

暖をとることができなくなってしまった一部の住民らは安全ではない方法で家を温めようと試み、一酸化炭素中毒の報告が相次いだ。ヒューストンでは、女性と子供が車の中で暖まろうとガレージの中で車のエンジンをかけっぱなしにして死亡した。冷え込む夜に備えて、プロパンなどを買い込む客で長蛇の列ができた。

2月17日(水曜日)

また別の大雪が迫る中、何百万人もの人が電力を失ったままである一方、説明責任を問う声が大きくなっていった。この時点で既に16人の死亡が確認されていた。州知事のアボット氏は州の電気網事業者であるElectric Reliability Council of Texas (ERCOT:テキサス電気信頼度協議会)に

調査を要求。住民らはヒューストンの家具屋を含むシェルターを求めた。

2月18日(木曜日)

多くのテキサス住民が電気の復旧を経験したが、まだ数千人の住民が電気のない生活を続けていた。一方で、極寒の天候は水道管を破裂させ、住民の半数が水を沸騰させて飲料水に使うよう推奨された。また、共和党のテッド・クルーズ上院議員が、この事態の中カンクンに旅行へ行き、多くの避難を受けた後、帰宅した。

2月19日(金曜日)

この日までには、多くの住民が自宅で損害の状況をチェック。水道管の破裂、屋根の隙間、浸水した床など、史上最悪の保険金申請イベントだった。バイデン大統領は、土曜日、テキサスの大災害地に認定、金曜日にはアボット州知事は状況は少しずつ良くなってきており、供給物資を運ぶ手段も復旧した、と述べた。