【第二回】ダラス・フォートワース経済指標レポート9月版

Federal Reserve Bank of Dallasより出された最新版ダラス・フォートワース経済指標レポート(2021年9月28日)の概要をお伝えする第二回目。第一回目はこちら

戸建て需要

州全体の戸建て住宅販売数は8月に0.6%減少した一方、DFWエリアでは0.7%増加した。新築住宅販売は堅実に推移しているものの、今年頭に比べ勢いが落ちてきている。記録的なローンの低金利が住宅販売を後押ししている。

住宅在庫の不足

DFWエリアの全体的な中古住宅在庫は8月時点で供給が1.2か月分であり、テキサスの1.5か月分、全米の2. 4か月分を下回った。これはバランスの取れた市場の水準とされる6か月分をはるかに下回っている。2020年半ばから減少を始めた在庫数はここ数ヶ月で上昇傾向にあるものの、8月にDFWエリアの市場に出された住宅数は減少した。

戸建て建設増加

住宅建設の元となる戸建ての建設許可発行数は8月まで3か月連続で減少しているものの、2020年の同時期と比較して28.7%増加している。供給されるロットの縮小、労働力と資材の不足により建築にかかる時間が長くなったことから、新規建設数が制限されている。しかしながらDWFエリアは、継続して戸建て建設が最も盛んな市場の一つである。パンデミック後落ち込んだ建設許可数は2020年後半から増加。2020年には、前年比8,500増加した43,500件近くの戸建て建設許可証が発行された。