西日本鉄道、テキサスで収益用不動産開発を本格始動
/西日本鉄道株式会社が、アメリカ・テキサス州での不動産事業を本格化させています。同社は、現地住宅デベロッパーであるAlpine Start Development, LLC(以下ASD)との共同出資により設立した事業運営会社「ASD Range Vista MM LLC」を通じて、2025年2月よりテキサス州ハルトムシティ市にて収益用賃貸集合住宅の開発に着手しました。
▼アメリカでの収益用不動産に注力
西鉄グループは現在、ベトナム・インドネシア・アメリカ・タイ・フィリピンの5カ国で不動産事業を展開中。中でも経済成長が続く東南アジアでは分譲住宅開発を、そして安定した住宅需要が見込まれるアメリカでは、収益用不動産開発に力を入れています。
ASDとの連携は今回が2件目。第1弾として、2023年10月からサギナウ市での賃貸集合住宅プロジェクトが進行中です。
▼ハルトムシティの開発プロジェクト概要
今回の開発地であるハルトムシティ市は、テキサス州北部に位置する人口約4.5万人の都市。急成長中のフォートワース市(人口約97.8万人)に隣接し、ベッドタウンとしてのニーズが高まっています。
新プロジェクトでは、約4.9ヘクタールの敷地に312戸の賃貸集合住宅を建設予定。主に単身者や若い夫婦層をターゲットとし、フィットネスジムやラウンジ、ワーキングスペース付きのクラブハウス、屋外プールなどを備えた快適な共用空間も提供されます。
さらに周辺環境も良好で、飲食店やコンビニが点在するほか、2025年12月には、南側にアジア系スーパーやレストラン、カフェなど約50店舗が入る複合施設の開業が予定されており、利便性の向上も期待されています。
▼海外不動産事業でさらなる飛躍へ
今回のプロジェクトは、西鉄が掲げる「第16次中期経営計画」の中でも重要な柱である海外不動産収益の拡大戦略の一環。同社では今後も海外市場での開発を通じてノウハウを蓄積し、グローバルな収益基盤の構築を目指していくとしています。
ソース:西日本鉄道
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