テキサス州、半導体製造のリーダーとしてイノベーション委員会設立へ:業界と教育の連携強化


テキサス州が半導体製造の米国リーダーになるべく、イノベーション委員会の設立を発表しました。テキサス州知事のグレッグ・アボットは、テキサス大学ダラス校で開催されたイベントでこの発表を行い、テキサス半導体イノベーションコンソーシアム執行委員会の初代メンバーを紹介しました。この委員会の目的は、研究、設計、製造の面で州の半導体業界のリーダー地位を確保することです。

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「我々は、産業リーダーや世界クラスの高等教育機関の専門知識を活用して、アメリカで最も優れた半導体州であり続けるだけでなく、半導体イノベーションのグローバルリーダーになることを目指します」とアボットは声明で述べています。特にシャーマンは、大手半導体ハブへと変貌を遂げており、テキサス・インスツルメンツや台湾のGlobiTechが巨大な半導体製造工場を建設中です。これらの工場は合わせて約4,500人を雇用し、地元経済を活性化させると期待されています。また、昨年末にはシャーマンを含むテクソマ地域がバイデン政権によって半導体技術ハブとして指定されました。



2023年6月に署名されたCHIPS法により、テキサスは半導体活動の中心地としての地位を確保しようとしています。この法律は、州にさらに多くのチップメーカーを引き寄せ、地元の学校や大学での「専門知識をさらに発展させる」ことを目指しています。

TSICは、公共および民間の資金を引き付け、労働力訓練の機会を拡大し、半導体研究における州のリーダーシップを進展させる計画です。「半導体は私たちの日常生活でますます普及しており、テキサスが先進的な半導体研究と設計の最前線に留まるよう努めることが重要です」とテキサス州下院議長のデイド・フェランは述べています。

執行委員会のメンバーには、アボット、副知事のダン・パトリック、フェランおよびテキサス大学およびテキサスA&M大学システムの学長によって任命されたメンバーが含まれています。この取り組みにより、テキサス州は今後数十年にわたって業界リーダーシップを活かし、さらなる成長を遂げることが期待されています。

Source: Dallas Business Journal

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