人々はどこへ移動しているのか 〜人口増加レポート(2021年2月1日)

Freddie Mac社の最新のレポートによると、米国における人口移動は過去50年間で着実に減ってきているが、移動をしている人口を見てみると主に南部と西部への移動が目立っているという。2018年〜2019年にかけては9.8%という最低記録を更新した。高齢世代の人口が移動をやめたことだけが理由ではなく、ミレニアル世代も以前に比べて移動を行なっていないことが原因だ。

多くの人口が、全米の北部や中西部の工業都市を離れ、南部または西部へ移動をしていることと、死亡率が出生率を上回っていることが北部ならびに中西部での人口減につながっている。

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2018年~2019年の人口増加

同レポートによると、2017年〜2019年の間に南部または西部への人口移動は東北部や中西部に比べて七倍の勢いで増加。最大の人口流入を経験しているのはテキサス、フロリダ、ジョージア、アリゾナ、ワシントン、ネバダだ。南部においては、国内からの人口流入が主な理由なのに対し、西部における人口増加は出生率が死亡率を上回ったことが理由。

人口増加が激しい米国の都市トップ10は以下の通り:

1. Dallas, TX

2. Phoenix, AZ

3. Houston, TX

4. Atlanta, GA

5. Austin, TX

6. Seattle, wA

7. Orlando, FL

8. Tampa, FL

9. Charlotte, NC

10. Las Vegas, NV

人口が住宅の需要を左右するのは確かだが、住宅価格を左右する要素ではない。需要が供給より大きければ住宅価格が上昇する。逆に、人口軽減による過剰供給は住宅価格の上昇を妨げる。しかし、人口、一人当たりの収入、一人当たりの住宅在庫数などを分析した結果、人口の変化ではなく一人当たりの収入が実は住宅価格の上昇の要因になっている。

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