テキサス新幹線、電気システム設置で16億ドルの契約締結

地元の高速電車システム開発会社のTexas Centralが、Kiewit Infrastructure South Co.とヒューストンーダラス間を結ぶ高速列車プロジェクトに係るコア電気システムの設置で16億ドルの契約を締結した、とDallas Innovatesが報じた

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この契約により、Kiewit社は安全性や牽引動力、信号やコミュニケーション機器などのシステム要素の設置を請け負う。これは同開発に非常に大事な部分で、線路とオペレーターが相互に通信し、ネットワーク操作を可能にする。

Kiewit社はこのようなプロジェクトには実績がある。建築、エンジニア会社のKiewit社はMass. Electric Construction Co.の関連会社。Mass. Electric社は、運輸、石油およびガス、電力、建築、水力、産業および鉱業業界にサービスを提供している。Kiewit社の2020年の収益は125億ドル。

「Kiewit社とMassElectric社は、複雑で大規模な電気システムの設置を専門とし、安全で効率的な線路システムを提供する実績がある企業。彼らの統合安全システムの実績は我が社の運営プロジェクトに欠かせない」とTexas Central社CEOのAguilar氏はコメント。

240マイルに渡るTexas Central Railroadは、北テキサスとヒューストンを90分で結ぶ。同プロジェクトは、JRが運営する東海道新幹線システムを真似ている。Texas Centralは、55年に渡って100億人以上の乗客を運搬してきた実績の中で、乗客死亡者数と事故数がゼロという非の打ちどころのない東海道新幹線システムの安全性に惹かれたという。コア電気システムは、新幹線技術の導入のカギとなる要素だ。

建設への勢いは日々高まっており、年内にプロジェクトを開始予定で、現在エンジニア、設計士、環境専門家らがインフラ、安全機能、列車の内装設計などに携わっているという。2026年か2027年には運営開始の予定で、6年に渡る建設過程で17,000人の雇用、20,000以上のサプライチェーン関連の雇用を創出、新幹線が運営開始後は1,400の直接雇用を創出すると見込まれている。73億ドルを資材調達に使用、今後25年間で累積経済効果は360億ドルを見込んでいる。