賃貸用住宅(BTR)がこれからのトレンド!?注目される理由とは

賃貸用住宅コミュニティであるBTR(ビルド・トゥ・レント)がブームとなっており、特にテキサス州を含むサンベルト帯の地域で急成長している。

【BTRとは】

長期賃貸用に建設された一戸建て住宅で構成されるコミュニティ開発のこと。単一法人が所有権を持ち、プールやフィットネスセンターなどのアメニティを提供している。不動産業界では新しいトレンドで、2010年初頭から全米に広がり始めている。COVID-19パンデミックをきっかけに、在宅勤務の普及から郊外に移り住む人が増えたため、BTRの61%は郊外にある。

【人気の理由】

金利の上昇だけでなく、未だ低い住宅在庫や頭金が用意できないなどの理由から、戸建て購入は難しい状況にある。BTRを選ぶ人は、ペットのための裏庭や専用の車庫、在宅勤務用のスペースを求める人が多いという。BTRはそれらを備え、かつ共有のアメニティも利用できるという魅力的な選択肢だ。現在、ミレニアル世代(25歳から40歳)の賃借人が最も多く、約7千万人ほど。次いで高齢者も多く、大学生も増えてきている。

【テキサス州での動き】

テキサス州北部では、2022年に約5千戸の戸建て住宅が建設される予定だ。ダラス・フォートワースでは、全新築住宅の約9%をBTRが占めている。特にテキサス州では、住宅供給と需要のギャップを埋めるため、BTR建設が盛んになっている。