ダラスのシャーマン市に建設中のGlobiTechの7000億円シリコンウェハー工場、2025年末に生産開始

ダラス郊外のシャーマン市にて、大型のシリコンウェハー製造工場の初期段階の建設が進行中です。このプロジェクトは、台湾GlobalWafers Co.の関連企業であるGlobiTech Inc.によるもの。総投資額は50億ドル(約7000億円)に及び、完成と共に約1,500の新しい雇用機会を市にもたらすことが期待されています。

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現在進行中のこのプロジェクトの初期段階は、約1.33百万平方フィートの面積を持ち、総工費は10億ドル(約1400億円)が見込まれています。そして、2025年12月31日にその部分の完成を迎える予定です。最終的な工場の全体面積は、3百万平方フィートまで拡張される予定であり、その初生産は2025年初頭に開始される計画です。主な生産品は、半導体チップ製造に必要となる300ミリメートルのシリコンウェハーとなります。

また、選定の際にはオハイオ州や韓国のサイトとの間で熾烈な競争が行われましたが、GlobiTechはシャーマンを拡大の地として選択しました。

一方、同じシャーマン市にて、ダラスを本拠地とする半導体大手Texas Instrumentsも、総工費300億ドル(4.2兆円)を投じて、4つの施設から成る半導体製造キャンパスの拡大を進めています。このキャンパスが完成すれば、テキサス州内で最も大規模な電子部品生産施設となることが期待されています。そして、国内規模で見てもその大きさはトップクラスとなるでしょう。

Texas Instrumentsの施設初期段階の建設は、GlobiTechの工場から南へ約3マイルの地点で進行中です。この部分だけでの工費は22億ドルを超え、面積も4.2百万平方フィートを誇ります。2025年にはこちらの施設からも半導体チップの生産が始まる予定で、2024年後半にはその建物の完成と、直後の機器設置が予定されています。

そして、このTIの施設が全て完成した際、最大で3,000人の新しい雇用機会が生まれることとなります。

テキサスへの半導体企業の投資がこれまで以上に増加する傾向にあり、今後もその動きは盛んになるでしょう。

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