ヒスパニック系住民、テキサス州最大の人口集団に?【最新国勢調査局データ】

国勢調査局による最新の推計によると、テキサス州のヒスパニック系住民の割合が白人住民を上回るという歴史的な節目を迎えたようだ。

 

同局によると、2021年のテキサス州人口に占めるヒスパニック系の割合は40.2%、非ヒスパニック系の白人の割合は39.4%であった(当推計は、2021年の暦年で収集された包括的なデータに基づくもので、正式なものとは見なされていない)。

▼最新のテキサス州人種比率

▼テキサス州と全米の人種比率比較

ヒスパニック系住民の出生率の高さに加え、海外からの移住も人口増加の大きな一因だ。特に若い世代のヒスパニック系住民の割合が高く、18歳未満のテキサス州民の49.3%がヒスパニック系であることが示されている。

人口の割合の増加に反し、ヒスパニック系住民は政治的、経済的に不利な状況にある。白人住民の貧困層の割合は8.4%であるのに対し、ヒスパニック系住民の貧困層は19.4%に上る。長年にわたる教育格差のため、ヒスパニック系の子供たちは白人の生徒に比べて大学を卒業できる可能性が低く、所得格差が著しいのが現状だ。

ソース:The Texas TribunePHYS ORG