テキサス州雇用、9月までの勢いから一転減速傾向に【雇用と失業率レポート】

COVID-19パンデミックによる雇用喪失からいち早く抜け出したテキサス州。今年9月まで雇用増加は勢いに乗っていたものの、景気先行指数の低下により、雇用の伸びは鈍化傾向に転じている。

2020年2月(パンデミック前)と比較した雇用率増加ランキングでは、オースティンが9.2%増で第一位に。ダラス(8.7%)とフォートワース(4.9%)もトップ10入り。サンアントニオ(3.5%)は14位、ヒューストン(2.9%)は16位に入った。

前年9月比のランキングでは、ダラスが6.9%増で全米都市第一位に。ヒューストン(6.1%)は4位、オースティン(5.4%)は10位に。フォートワースは13位、サンアントニオは23位の結果。テキサス州全体では、2021年9月からの一年間に全ての民間産業部門で雇用が増加し、雇用純増率は6.5%となった。全米の雇用成長率4.2%を上回る好結果だ。

州全体の失業率は去年9月の5.1%から低下し、3.8%に。全米の失業率の3.3%に比べ若干高いものの、堅実に低下を続けている。州内ではオースティンの失業率が一番低く、2.8%。次いでダラスが3.4%となった。

テキサス州雇用予測では、2022年の雇用は4.3%増加し、年間で55万6千人の雇用増加が予測されている。テキサス州の雇用の伸びは、9月の4.8%から、10月には2.9%に減速。テキサス州の景気先行指数は、10月までの3ヶ月間低下を続けており、2023年に向けて雇用の伸びが鈍化することを示唆している。

ソース:Austin ChamberFederal Reserve Bank of Dallas