三井物産、米セラニーズから機能性食品素材事業を買収


三井物産は、米化学品大手「セラニーズ(Celanese)」(テキサス州ダラス)傘下で機能性食品素材を製造するオランダの「ニュートリノバ(Nutrinova)」を買収することを決めた。

Photo by bench-accounting on Unsplash

アービングに拠点を置くセラニーズ社は、三井物産との間で食品原料の合弁事業を行う契約を締結しました。

この合弁事業はNutrinovaとして運営され、セラニーズ社が30%の株式を所有し、三井物産が残りの70%を4億7250万ドル(約660億円)で取得します。セラニーズ社はまた、この事業に資産、技術、従業員を提供します。両社は、取引が年内に完了することを予想しています。

セラニーズは、昨年97億ドルの売上高を誇る世界的な化学・特殊材料企業であり、この資金を債務の返済に使用する予定です。同社の食品原料事業は2022年に約1億7000万ドルの売上を上げました。

Nutrinovaの合弁事業は、両社の既存のパートナーシップを発展させるものです。三井はアジアの食品業界において長年の地位を保持しています。セラニーズは新たな合弁事業に対して酢酸エステルを供給し続けます。酢酸エステルは食品の風味や保存、医薬品、塗料、接着剤など、さまざまな用途に使われる石油化学製品です。

ソース:MorningNews

関連記事:
ゼネラルモーターズ(GM)、テキサス州アーリントン工場に5億ドルを投資
アメリカ販売会社を設立【不二精機株式会社】