GAFAMレイオフの衝撃:近年の業界への影響を徹底調査②


ダラスニュースでは、先日GAFAMのレイオフについての記事を掲載しましたが、レイオフされた人の転職先について続けていきます。

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レイオフされた人の転職先について

近年、アメリカの大手IT企業であるGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)を中心に大型解雇(レイオフ)が行われています。そのレイオフされた後の人はどこに転職するのでしょうか。

転職先については、レイオフされた人の職種や専門分野、スキルなどによって異なりますが、IT企業やスタートアップ企業、金融機関、コンサルティング企業などが多い傾向にあります。

ITスキルを持った人材を求めている他企業にとっては優秀な人材を雇えるチャンスと見る見方もあり、レイオフによってIT業界スキルの再評価が進む可能性も指摘されています。

転職先の業界としては、Netflix・Spotify・Uber・Airbnbのようなテクノロジー業界や、Salesforce・Adobe・Oracle・SAPなど、特定のソフトウェアソリューションを開発・販売するソフトウェア業界。また、スクエア・ストライプ・Robinhoodなど、金融テクノロジーを活用して革新的なサービスを提供するフィンテック業界も候補の一つとなります。

他にも、ゲーム業界やヘルステック業界、自動車業界、コンサルティングなど多岐に渡り、ITを活かすことができるGAFAM人材は様々な業界で新たなキャリアチャンスが待っています。これらの業界は、イノベーションやクリエイティビティを追求するスキルを持つ人材にとって、魅力的な転職先となっています。

また、スタートアップ企業は、事業拡大に伴い人材を確保する必要があるため、レイオフされた人材を採用する可能性があります。特に、最近では自動車業界に関連する分野でのスタートアップ企業は、自動運転技術やEV関連の開発などでの専門知識を持つ人材を求めており、レイオフされた人材を採用することで技術開発に加速度を与えることができると考えられています。

大量解雇が起こることで、従業員たちは自分のスキルや知識を再評価し、新たな分野に挑戦するきっかけとなるかもしれません。これにより、業界全体のスキルセットが多様化し、新たな技術やサービスの開発が促進されるでしょう。

また、大量解雇によって、多くの優秀な人材が市場に出回ることになります。これにより、人材が新しい企業やスタートアップへ流入し、そこで新たな技術やアイデアを生み出す可能性が高まります。結果として、業界全体のイノベーションが加速することが期待されているのです。

レイオフ後に起業する人について

レイオフされた人々は、他の企業での転職だけでなく、自分自身で起業するという選択肢をとる場合もあります。解雇された人材がスタートアップを立ち上げたり、新たなプロジェクトに取り組んだりすることで、業界全体の競争力が向上し、さらなるイノベーションが促進されます。経済の不確実性が増す中、大量解雇が起こることで、新たなビジネスチャンスが生まれると考えられています。

例えば、HOME DEPOTの創始者(バーニー・マーカスとアーサー・ブランク)は企業を解雇後に、同業界をスタートした経緯があります。彼らは、前職で家庭用品や建設資材の販売に携わっており、それらの経験を活かしてThe Home Depotを設立したとされています。これは1978年の話ですが、近年でもGoogleをレイオフ後にカメラマン向けのウェブサイト「PetaPixel」を立ち上げたジョーダン・ハーリンやAmazonをレイオフ後に自転車シェアリングサービス「LimeBike」を創業したブライアン・アクシャットなど、レイオフ後に企業をして成功を収める例は多くあります。

レイオフという機会を利用して、自分自身のスキルや経験を活かし、新しいビジネスを始めることで、自分自身のキャリアや将来を切り開くことができる可能性があります。彼らは経験や知識を活かして、新たなビジネスモデルやサービスを生み出し、市場に新しい価値をもたらすことができます。こうした新興企業が競争を促進し、業界全体の成長を後押しするのです。

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