止まらない北テキサスへの企業の本社移転


全米不況の脅威が続く中、企業の本社移転や大規模拡張は減速しているが、不況が到来するかどうかにかかわらず、北テキサスの企業の本社移転や大規模拡張は減速することがないと言われています。

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レガシー・ウェストのデベロッパーであり、プレイノに本社を置くカラハン・コスの社長兼CEOであるカラハン氏は、ダラス・フォートワースとテキサス州全体への本社移転が2021年に記録的な水準まで上昇し、昨年は5年ぶりの低水準に落ち込んだことを踏まえ、継続した北テキサスへの企業の本社移転の流れを確信しています。

カラハン氏は、現在、フリスコにある「フィールズウエスト」に注力しており、PGAの本社移転・オムニPGAフリスコリゾート・子供向けのユニバーサルスタジオのテーマパークもこの広大なプロジェクトの一部です。彼は、「テキサス州北部は人口が増加しており、非常に恵まれたエリアです。先月、テキサスと北テキサスは、移民の数が全米で1位となりました。雇用も好調で、企業活動も盛んです。トヨタのような巨大な移転があるわけではありませんが、多くの企業が移転しています。例えば、フィッシャー・インベストメンツは最近、プレイノに移転すると発表しました。ロサンゼルスなどの規制や税金の問題など、さまざまな理由で移転することを決めた中小企業がたくさんあります」と述べています。

さらに、カラハン氏は、北テキサスへの企業移転について、都心部よりも郊外を選ぶ傾向があることを指摘しています。彼は、「アップタウンや都会的な環境が好きな企業もありますが、西海岸や東海岸の都市部からやってくる企業の大半は、郊外にありながら都市部のようなアメニティに魅力を感じています。レガシーウエストが成功したのも、フィールズウエストが成功するのも、それが理由です。つまり、都会と郊外の両方の長所を兼ね備えているのです。さらにアップタウン周辺を見ると、土地が希少なんです。一方、フリスコなどのように何もないところでは、環境を整えることができますし、都市部にあるようなコストに直面することも郊外が好まれる理由なのです。」と述べました。

カラハン氏のコメントからも、テキサス州ダラスへの本社移転の勢いは引き続き続くと思われます。 

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