トヨタとBrother Billsと提携。食料配給所とガーデンを新設【西ダラス】

トヨタ自動車は、ダラス学区(Dallas ISD)南メソジスト大学(SMU)Brother Bill's Helping Hand(BBHH)と協力し、West Dallas STEM School(WDSS)に食料配給所・雑貨店と学習用ガーデンを新たに設置することを発表した。

2020年、ダラス学区の人種平等オフィスは、以前ピンクストン高校として知られていた科学・技術・工学・数学の学校、WDSSを含む4校に、ソーシャルサービスと食料配給所を提供するコミュニティセンターを作るための資金を割り当てた。

オープン時には、食料庫は品揃え豊富な棚とセルフサービスの食料品店スタイルの冷蔵庫や冷凍庫を提供する本格的なショッピング体験ができるようになる。さらに、学習用ガーデンもあり、すでに新鮮な野菜が育てられている。

▼学習できる環境を提供

新しい食料配給所は、West Dallas STEM Schoolの生徒たちが学び、活動するための新たな手段を提供する。関係者によると、経済リテラシー、サービス、在庫、需要と供給、注文、計画、さらには食料品店や雑貨店に関連する職業について学ぶために活用することができると述べている。

トヨタのソーシャル・イノベーション・マネージャー、マイヤーズ氏は、西ダラスのコミュニティにおける食糧難の取り組みを統括している。彼の目標は、学生がキャンパス内の食料配給所から調達した栄養価の高い食事で生産的な学習ができるようにすること。健康的な食事だけでなく、健康や教育全般が重要。生徒たちは、気候や気温が植物に与える影響について学ぶ機会ができ、地元の専門家から食糧生産に関する知識を学ぶことができる。

学習用ガーデンは2022年末にデビュー。雑貨店のオープンは今後数カ月後を予定している。



▼トヨタ、生産ノウハウを共有

トヨタは約30年にわたり、生産に関するノウハウを非営利団体と共有し、そのプロセス全体を改善してきた。パンデミック時にはBBHHと協力して、ドライブスルーの食料配給所のプロセスを改善し、その後、非営利団体と協力して食料配給所の効率化に取り組んできた。

トヨタにとってBBHHとの取り組みは、West Dallas STEM School内だけでなく、より広い地域社会の基本的なニーズに対応する。学習に影響を与える障害への対応、学区や非営利団体、地域社会との連携による就学前・放課後のプログラムへの取り組み、生徒の将来への準備を支援するカリキュラムの開発など、この総合的な取り組みこそが、トヨタの新しいプログラム「Driving Possibilities」なのだ。

ソース:MorningNews