3Dプリントのロケット・エンジンの開発、ダラスが宇宙開発競争へ参戦

テキサス州が世界での商業ロケット開発のハブとして成長しているのに伴い、ロケット・エンジン開発のスタートアップ企業であるFirehawk Aerospace社は、ダラスへ拠点を移し、3Dプリントのロケット・エンジンと燃料コンセプトの開発で宇宙開発競争へ参戦する、とダラス・モーニング・ニュースが報じた。同社は、120億ドルの投資を受け、フロリダ州のケネディ・スペース・センター近くの東海岸から移転予定で、ダラス・フォートワース地域に主に研究所として利用できる場所を探している。

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SpaceX社、Blue Origin社、Firefly社などの企業がテキサス州で成長を遂げているのに加え、新世代の億万長者らが政府下のNASAを超えた未来の宇宙開発を求めていることから、同社CEOウィル・エドワーズ氏は、「ここテキサスで起こっている全てのことに上手く関わって、ダラスに新しい種類の会社を築きたい」と述べている。

Firehawk社は、3D印刷技術を利用して、ハイブリッド型のロケット・エンジンを製造。同型のエンジンは、従来の固体燃料型エンジンに比べシンプル、安価で、より安定していると言われている。さらに、燃料はロケットに早い段階で搭載でき、一度に数ヶ月または数年保管できるという。