フォートワース交響楽団 指揮者 福村太一


福村太一は、洗練された音楽とダイナミックなステージでの存在感に定評のある、大変注目されている日米指揮者です。現在は、音学監督のロバート・スパーノ氏率いるフォートワース交響楽団のアシスタントコンダクターを務めています。 

2023年夏にドイツで行われたマーラーコンクールでは第二位に入賞しました。この事は日本、アメリカ両国にとって最高位の快挙です。さらに2021年、2022年、2023年と3年連続して、ショルティファンデーションU.S. のキャリアアシスタンスアワードを受賞しています。

またイリノイ交響楽団の音楽監督候補に選ばれ、2023-2024シーズンには同交響楽団と二つのプログラムを演奏予定です。近年ではそのほかにメキシコシティのベヤスアルテス室内管弦楽団との客演デビュー、またヒューストン交響楽団やピッツバーグ交響楽団のゲストアシスタントを務めたことも挙げられます。なお、ベルリンフィルハーモニーのおいてはキリルペトレンコのアシスタントコンダクターの10人に選ばれ招待されました。

過去の活動では、ボストン交響楽団のメンバーとコミュニティチェンバーコンサートシリーズで、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」を指揮しました。また、シカゴシンフォニエッタのアシスタントコンダクターを務め、メイアン・チェン音楽監督からの薫陶を受けました。さらに、シカゴフィルハーモニックオーケストラのカバーコンダクターとしても活躍しました。

福村太一はオペラの指揮でも優れた手腕を発揮し、ノースウェスタン大学オペラ劇場ではブリテンの「ねじの回転」やモーツァルトの「ドン ジョヴァンニ」のフルプロダクションを指揮しました。また、アメリカで唯一毎年オペラの演奏をしているボストンユースシンフォニーでスタッフコンダクターとして指導にも携わりました。



現在アシスタントコンダクターを務めるフォートワース交響楽団では、10年ぶりに全く新しい取り組みをリードし、音楽教育とコミュニティプログラムの大幅な改革を行ってきました。シカゴのメリット音楽学校のオーケストラディレクターとして、またノースウェスタン大学のオーケストラ指揮者としても活躍しました。

福村太一は、その文化的リーダーシップと斬新な視点によりエヴァンストン市長より芸術評議員に任命され、地元のアーティストや芸術団体と協力し、様々な声に耳を傾けより豊かな生活のために尽力してきました。

東京生まれで一才よりボストンで育ち、三歳よりヴァイオリンを始め、その後ボストン大学でヴァイオリン演奏の学士号を取得。その後、ノースウェスタン大学でヴィクター・ヤンポルスキーに師事し、オーケストラ指揮の修士号と博士号を取得しました。アスペン音楽祭やピエールモントゥー音楽祭にも参加し研鑽を積みました。

動画はこちら