米国初「無人運転準備完了」セミトラックを発表【Kodiak】

カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするKodiak Roboticsが、2023年にダラスとヒューストン間の無人運転オペレーションを開始する計画を発表しました。同社の第六世代の無人運転準備完了セミトラックは、安全な運転のための冗長性を備えており、5年間の実世界テストの成果を基に開発されました。

Photo by Kodiak Robotics

Kodiakの新型トラックは、すべての安全クリティカルな機能において冗長性を備えています。これには、冗長ブレーキシステム、冗長ステアリング、冗長電力、およびKodiak独自の高完全性アクチュエーションコントロールエンジン(ACE)システムが含まれています。また、新型トラックは、GPUプロセッサコアを2倍、処理速度を1.6倍、メモリを3倍、帯域幅を2.75倍に向上させています。

Kodiakによると、この新型トラックにより、同社の無人トラック設計は、ハードウェアとソフトウェアの両方で「機能完備」になったとのことです。また、Kodiak Driverと呼ばれる「車両に依存しない」自動運転システムは、将来的に「複数の車両タイプ」に展開される予定です。

Kodiakは、これまでに250万マイル以上にわたり5000回の貨物輸送を行い、長距離トラック運転の厳しい環境において自動運転トラックの堅牢性とソフトウェアを実証してきました。同社のCEOであるドン・バーネット氏は、「公道での展開に必要な自動車グレードの安全冗長性を備えた、機能完備の無人セミトラックを開発したのは私たちだけです」と述べています。

このニュースは、Aurora InnovationがCESカンファレンスで、2027年の生産開始を目指すSAEレベル4の自動運転システム「Aurora Driver」の設計とアーキテクチャを完成させたことを発表した直後に続くものです。Auroraも、2024年後半にダラスとヒューストン間のI-45ルートで完全な無人商用トラック運転を開始する計画を進めています。

Kodiakの第六世代トラックには、Kodiak独自のSensorPodsが搭載されており、これにはセンサーが収容され、事前に校正され、迅速かつ簡単な修理のために事前に組み立てられています。これらには、2つのアップグレードされた高解像度の自動車グレードLiDARセンサーと、長距離の物体検出を改善するための2つの追加の側面レーダーセンサーが含まれています。

Source: Dallas Innovates

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